犬を肩にのせると、犬は自分のほうが偉いと思って、だんだん飼い主の言うことを聞かなくなるそうです。人間目線からすれば「だから、肩に犬をのせてはよくないよ」という話になりますが、犬は別に肩にのることそのものが問題ではないでしょう。だって、犬にはのる肩がないし、その行為自体に意味はないはずです。しかし、人間の肩にのるということで、犬からすれば、相手よりも目線がうえになります。これは、犬にとってもまさに「マウンティング」の形になります!だから、自分のほうが偉いと、勘違いを起こしてしまうわけです。
つまり、相手に相手の方が賢いということを無意識に思わせてしまい、本能のレベルでそういった勘違いを起こさせてしまうのです。まさに「逆マウンティング」といってもよいでしょう。そして、これは犬だけではなくて、人間でも同じです。
例えば、私が言おうと思ったことを言えない時、相手の立場が上だろうが下だろうが、私が言いたいことを言わないのだから、相手の方が偉いと認識させてしまうわけです。これが、わたしが手加減とか遠慮とかしてしまったときの副作用です。
ですから、犬を肩にのせないのと同じで、わたしはわたしの言いたいことをちゃんと言う!手加減しない!遠慮しない!ことが大切になります。知らないうちに、本能レベルで「マウンティング」されるなんて、いやでしょう?
『KEEPERS OF THE LIGHT ORACLE CARDS』 by Kyle Gray
陰陽五行による解説
人は本能的に自分と相手の上下を感じてしまうものです。これは動物的な反応なので、意識とは関係のないところで起こります。自分のことを「蔑んで」いたり、「認めて」いないと、それだけで「自分に価値がない」ということを主張している形になって、本能レベルで、自分が下だと認めさせてしまいます。これを犬を肩にのせることと同じであると書いてみました。陰陽五行では、このことを「火の触媒」=「自分で自分を認めること」の不足であると説明できます。
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