陰陽五行の話をしていると、
「私は木ですか?火ですか?」
と聞かれることがあります。
四柱推命や九星気学など、陰陽五行をベースにした占いも多く、
木の人はこういう性格。
火の人はこう。
水が強い人はこう。
そういう見方をされることが多いのも現状です。
しかし、私は、人間を5種類に分類するために陰陽五行を使っているわけではありません。
というより、人間がそんなにきれいに5種類に分かれるなら、たぶん私はこんなに陰陽五行を使っていないと思います。
「分ける」のは、わかるため
陰陽五行では、いろいろなものを「木・火・土・金・水」の5つに分けて考えます。
身体。
感情。
季節。
色。
方角。
人間関係。
本当にいろいろなものを5つに分けます。
なんでそんなことをするのか。
陰陽五行では「分けることで、わかるようになるから」と説明されます。
これは「陰陽五行」という考え方が、「陰と陽を分ける」という「陰陽説」から発展してきた考えだからです。
明るい・暗い。
動く・止まる。
外・内。
上・下。
ひとつのものを二つに分けてみると、それまでぼんやりしていた違いがよく見えてきます(「陰陽説」)。
「五行説」では、それをもう少し細かく5つに分けています。
こうして「陰陽説」と「五行説」が合わさって、「5つに分ければ、理解できる」といたのが「陰陽五行説」なのです。
そのため、分類することが目的なのではなく、理解するために、いったん分けてみるんです。
木の人が、ずっと木なわけではない
「あなたは木の人です」
と言われると、なんとなく一生「木」のような気がします。
でも、実際の人間はそんなに単純ではありません。
何かを始めようとしているとき。
夢中になっているとき。
守ろうとしているとき。
手放そうとしているとき。
ひとりで静かに考えているとき。
同じ人でも、状況によって全然違います。
陰陽だってそうです。
昼だったものが夜になり、若かった人も年を重ねる。
陰と陽は固定されたものではなく、移り変わっていきます。
だったら五行も、
「私は何タイプ?」だけで終わらせるより、
「今、何が起きている?」を見るために使ったほうが、私は面白いと思っています。
だから、整体にも占いにも使える
私は整体でも陰陽五行を使います。
手相でも使います。
タロットでも使います。
講座をするときも、恋愛の話をしていたかと思えば、身体の話をしていることがあります。
一見すると、「全部バラバラじゃない?」と思われるかもしれません。
でも、私の中ではそんなにバラバラではありません。
見ている対象が違うだけで、
その中で何が起こっていて、何と何が関係しているのかを見る
ということは同じだからです。
実際、私の各オリジナルテキストでも、陰陽五行を単なる分類ではなく、それぞれの性質と相互作用から物事の流れを象徴的に理解するものとして扱っています。
違うものの中に、同じ動きを見つける
だから私にとって陰陽五行は、
「木の人はこんな性格です」と決めつけるためのものではありません。
身体を見ていて気づいたことと、カードを見ていて気づいたことが、
「あれ?これ、同じことじゃないか?」とつながることがあります。
人間関係の話をしていたのに、身体の話と同じ構造が見えてくることもあります。
そういうとき、陰陽五行が間にあると、まったく違うものだったはずの話が、急につながって見えてくるんです。
違うものを、無理やり5つに分けるのではなく、
違って見えるものの中に、同じ動きを見つける。
私は、そのために陰陽五行を使っています。
だから「私は何タイプ?」も面白いけれど、
その先にある、
「今、自分の中では何が起きているんだろう?」まで見てみる。
陰陽五行は、人を分類するものというよりも、
世界の見方を少し増やしてくれるものなのだと、私は思っています。

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