自分のことが嫌いなあなたへ

オラクルメッセージ

わたしは自分のことが大嫌いでした。いつもほかの誰かになりたいと思っていたし、どうしてこんなにも自分はダメなのか、どうしてみんなと同じようにできないのか、と自己嫌悪感が常にありました。いっそ消えてしまいたいと思ったことも、何度もありました。考えてみれば、小学校に入る前からそんな感覚があったような気がします(まぁ、精神的な虐待ですよね~)。

中学校に入るころには「自己肯定感」とか「自分を大切にする」みたいな概念は知っていたものの、それでも自己否定がベースの深いところに流れていたので「自分のことを認める」ことすらまったく理解できずにいました。やることなすこと、これではだめ、もっとちゃんとしなきゃ、もっと高いことをやらなきゃとどんどん自分を追い詰めていったのです。そして、この感覚は社会人になっても続きました。「だからわたしはダメなんだ」「もっとがんばらなきゃ」と焦って、がんばるのですが、がんばればがんばるほど、空回りという感じで、孤独になり、認められるどころか存在まで否定されるような気分になっていったのです。

そして、あるとき、なにもできなくなりました。これまで他人のことばかり考えて、自分のことは否定し続け、心の声も聞かずにひたすらにがんばるということだけを信じてきたのですが、もう他人のために無理ができなくなったのです。

他人のことを考えて無理をすることができなくなったので、自分のことをするしかなくなりました。他人のことより自分のことを優先して考えるなんて、これまでの教えられてきた常識とはまったく異なります。最初は、自分のことを考えようとしても「で、なに?」とか「でも、なにがしたいかわからない」と混乱するだけでした。それでも、無理はできないから、無視して寝るか、自分のことをするかです。寝てしまうことも多かったのですが、そのうち少しずつ自分のことをやってみようと思えるようになりました。そこではじめて、どれだけ自分のことを無視して、ないがしろにして、自分で傷つけてきたかということを感じたのです。今までの人生は、他人のために生きてきて、そこには自分がいなかったことにはじめて気がつきました。

自分のことが嫌いなあなたへ。どうか、あなたの人生を、あなたのために生きてください。もう他人のためはじゅうぶんです。この人生の主役は、あなた以外いません。あなたの人生は、あなたの物語であり、あなただけが主人公です。主人公は自分がやりたいことをやるだけで、まわりから愛され、ステキに輝きます。他人のために生きることは、自分の人生で脇役を演じることです。それはもはや何のためのドラマか、わからなくなります。「自分を愛する」なんて高尚なことは考えなくても大丈夫です。難しく考えず、ただ、自分のためのことを、自分のことだけを考えて思いついたことを少しずつでいいので、やってみてください。自分中心に考えることを習慣にしてください。それだけで、あなたの目の前に現れる世界は、あなたが大好きだといえるものに変わっていきます!いつもありがとう。大好きです。

『Magick of you oracle』 By Fiona Horne

陰陽五行による解説

自分のことを嫌いになることは、陰陽五行では『「火」の触媒がない』と考えます。つまり、「木」を「土」につなげることができないので、「思い」と「現実」がどんどんかけ離れていってしまうのです。そのため、愛されたいから「がんばる」ということをやっても、それは「現実」に届かないので、がんばればがんばるほど空回りするような感覚になってしまいます。

この状態の究極は「うつ状態」です。「うつ状態」は、「思い」と「現実」が乖離してしまい、目の前の「現実」が認識できなくなっている状態です。東洋医学では「木気亢進」ともいわれたりします。「思い」が「現実」から離れすぎるので、「動けなくなる」となります。

そんななかで「自分のために生きよう」と決めれば、その瞬間に、「自分のために」が「火」の触媒としてはたらいてくれます。そのスイッチが入れば「思い」が「現実」になっていくルートにつながるので、心の奥底の本当の願いを現実にしていくことができるようになるのです。

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