自分が満たされているから

ふと、学生時代の自分のイヤな感じが頭をよぎって、思わず顔をしかめてしまうことがあります。当時、“毒舌”の芸人さんが流行っていたこともあって、“毒舌”がかっこいいって本気で思っていたんです。まわりの友達にひどいことを平気で言っていたし、賢いフリをして人を傷つけるようなことをやってきたなと、苦しくなってしまいます。当時のことを考えると、友達がいなくなって当然だと思います。ほんとにお恥ずかしい話です。

でも、今から考えると、それって自分が満たされていないから、人に対してひどいことをしていたと思います。当時の自分では“毒舌”と思ってやっていたことも、自分が満たされていないことの憂さ晴らし的なところで、まわりに対しての「うらやましいー！」という感情が混ざっていたと考えると合点がいきます。だから、“毒舌”も単に人を傷つけるひどい言葉でしかなかったのです。

ひとにやさしくできるのは、自分が満たされているから。逆に、自分が満たされていないと、ひとにやさしくしようとしても、ただツラくなってしまうだけです。苦しみがさらに苦しいものになっていくだけなのです。ですから、まずは、自分を満たすことをしてあげましょう。自分が一番。それからまわりに広げていくんです。

『GODDESS POWER ORACLE』 By Colette Baron-Reid

陰陽五行による解説

「まわりのひとにやさしくできる」のは「愛」のエネルギーです。「愛」は陰陽五行では「火」に象徴されます。「火」は「燃え広がる」という性質があり、発散していくエネルギーです。しかし、「火」も元の種火がなければ燃え「広がる」ことができません。「燃え広がる」ためには、内側がちゃんと燃えている必要があります。これを「自分が満たされていること」というのです。