(※この記事には「うつ状態」についての言及があります。苦手な方は読まないでください。)
「恋愛に対してトラウマ」という表現があります。前の恋人からひどい扱いを受けたとか、告白がいつもうまくいかないだとか、そういったことを原因にして、次の恋愛がうまくいかない理由にしたいときに使いたくなる言葉です。しかし、本当の「トラウマ」というのは、その傷の深さ故に、言葉にすることすらできなかったり、記憶さえ飛んでいることがほとんどです。
わたしがうつ状態になったとき、なにもしていなくても、いや、なにもできないからこそ、ただ涙がこぼれてきてしまう日もありました。なにか、自分のために、なにかしたくて、起き上がろうとするけれど、それができなくて、今日も一日寝るだけで終わってしまう。そんな焦りと不安と、もがきのなかで、それでも自分が情けなくて、自分を責めて、涙しかでないんです。寝ることしかできないのに、寝ることもイヤで、でもどうすることもできない自分が本当にイヤになっていました。
しかし、カウンセリングを受けるなかで、その涙の正体は、自分を情けなく思ったり、責めたりするためにあるものではないことに気がつきました。この涙は、今までさんざん苦しんできた、わたし自身の感情であって、それがようやくにじみ出てきたんですね。カウンセリングで「トラウマ」に向き合ったとき、これまでうまく言語化できなかった思いの、深いところで感じていたことに触れ、はじめて自分のツラさを知ったんです。遠く、深い記憶のなかで、ずっと隠し通してきた傷が、もう限界になったことを伝えるために涙になってにじんできたわけです。
スピリチュアルでいえば、涙が出るのは浄化のためです。お塩と水で浄化するのと同じです。それが心を洗い流して、また新しく始められるのです。
(わたしの整体では涙が出てくることがあります。それは肉体から、そんな深いところの記憶にそっとアクセスしていくから。そして、その深いところのものと、わたしがちゃんと結びついたとき、今のうまくいかない原因がきれいに解消してきたりします。)
『Divine Abundance Oracle Cards』 by Tosha Silver
陰陽五行による解説
「涙」は水であり、塩辛いものです。そのため、涙は陰陽五行では「水」に象徴されます。「水」はひとつの「終わり」であって、なにか「区切り」のつけるためのものでったりします。「水」があるから、また次につながっていきます。また、「トラウマ」は「目に見えない」ので、これも「水」に象徴されます。
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