大学の寮の近くに空き地があって、そこにはたくさんのクローバーが植わっていました。わたしは、昔から四つ葉をみつけるのが、なぜだか得意で、そこの空き地でも、よくみつけてはちょっとだけホクホクしていました。
そして、あるとき気がついたのは、密生しているところや、踏まれやすいところで四つ葉、五つ葉が増えるってことです。まぁ、考えてみれば当たり前ですよね。葉っぱが増える遺伝子のスイッチがオンになるのは、少しでも太陽光を取り入れようとするから。要は、苦しい環境に置かれるから、遺伝子レベルで変化を起こして生き残ろうとするわけです。
それって人間も同じでは？
人間の場合は、見た目(形質)が変わるってことはないけれど(少なくとも一世代では)、ホルモンの分泌とか、感じ方、考え方のレベルで遺伝子を変化させているみたい。つまり、今のわたしのクセや思考などは、これまでに苦しい環境に置かれた結果、得られたラッキーアイテムだったりするんです。踏んづけられたらラッキーになる。クローバーだって、人間だって。
『Portraits of a Woman, Aspects of a Goddess: Inspirational Cards』 by Riccardo Minetti
陰陽五行による解説
「踏んづけられる」は「可能性がつぶされる」ということで、陰陽五行では「木」が「金」にやられる関係（金剋木）であると考えられます。そのため、完全につぶされてしまうこともありますが、漢方の理論などでは、少しの毒を与えることで、逆に元気になると考えることもあります。今回は、踏まれてただ潰されるのではなく、そこから起き上がるために、ラッキーになるということを書いてみました。
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