みえないものをみようとするって、ホラー映画と同じこと。ふっと画面を横切る影に「あれ?」って思った瞬間に、ホラー映画の世界になっていく。
自分にとって「みえないもの」は「みたくないもの」だったりするから、心理的には、それって「シャドー」というやつです。「シャドー」は自分がみたくないものを集合させたものだから、みえないものをみようとしたとき出会うのは、自分にとって、本当にリアルなモンスターということになります。みえないものをみようとすればするほど、このリアルなモンスターは大きく、そして強くなっていきます。だって、わたしがみようとしているから。
みたくないものをみようとするのは、怖いものみたさかもしれません。ホラー映画を楽しむことができるのは、そんな好奇心の賜物。だけど、まわりがモンスターになっていくのは、本当はみえないはずの、他人の心をみようとするから。
みえないものは、無理にみようとしなくていい。あるものを、あるがままにみること。そのままを認めること。怖いものみたさなら、ホラー映画でじゅうぶんです。
『Water Alchemy Oracle』 by Alexandra Wenman
陰陽五行による解説
「みえないもの」は、陰陽五行では「水」に象徴されます。これをみようとすることは、自分の「立場」=「土」から、それを推し量ることなので、結局、自分の価値観の押し付けのようになってしまって「本質」を見失うことになります。ここに、みえない本質が「怖い」というホラーが発生するわけです。
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