イライラしたり、焦ったりしたときは、頭をなでる風を感じてみます。普段は何気なく、意識しないけれど、そういえば風はいつも吹いていて、空気はいつもそばにあるんです。目にはみえないだけで、そこにあるものを、わたしの頭をなでていく感覚でちゃんと感じることができるんです。
考えてみれば、風って不思議です。目にはみえないものだから、それを表現することさえ、本当は難しい。風という存在は知っているけれど、だれもその姿をみることはできなくて、それをみるためには、まわりの影響をみるしかない。あそこの木々が揺れたから、やっと、風が吹いたってわかるんですね。
頭をなでる風を感じてみると、目にはみえないものが確かにあるってことを感じることができます。孤独だと思っていても、そこにはなにかがいて、なにかがある。
今日も風は、わたしのうえを、手をつないで流れていく。
『Messages from the Ancestors Oracle Cards』 by Steven D. Farmer
陰陽五行による解説
「風」は「目に見えないもの」であり「空気」なので、陰陽五行では「木」に象徴されます。「木」は五行のなかでも「エネルギーそのもの」の象徴でもあり、それを感じることは「目にはみえないもの」の存在を感じることと同じです。「風」を感じるだけで、感情が落ち着いてくるのは、そういった存在を確かに感じられるからなのかもしれません。
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