なんでもいい意味で、いいかげんでいい。自分でがんばろうとすればするほど、その緊張感は自分だけでなく、まわりにも悪影響を及ぼします。みんなで楽しもうとしているときに、ガチガチに緊張しているひとがいたら楽しめないでしょ?
わたしはずっと真面目にするのがいいことだと思い続けてきました。どんなにみんなが楽しもうとしていても、わたしは「真面目が一番!」と信じて、中学・高校の制服の詰襟を外すことすら、わたしにとってはありえないこと。まじめの道から外れると、バチが当たって地獄しかないと思っていたんです。でも、わたしがそれだけ真面目にやっていても、受験でうまくいったのは、まわりで詰襟を外していた、あのまじめじゃないと思っていたひとたち。みんな楽しそうに卒業していくのを、わたしは涙目で見つめていたんです。会社に入ってからは、朝から教科書を読んで、一刻も早く技術を磨こうとしていたけれど、上司の評価が高いのは、勉強しないでヘラヘラしているまわりのひとたちのほうだった。がんばればがんばるほど、結局みんなから、そして楽しいことから遠ざかって、孤独で険しい道を進むことになっていったんです。
だから、いいかげんでいいんです。そんなに一生懸命に、真面目にならなくても、なんだかんだでうまくいくようにできているんです。むしろ、わたしがいいかげんでいたほうが、いろいろうまくいくことも多かったりするのです。手放しといってもいいのかもしれません。もっと自由に、もっと楽しい世界が、いいかげんのなかにあります。
『Divine Abundance Oracle Cards』 by Tosha Silver
陰陽五行による解説
「いいかげん」は「意識しない」「無意識に任せる」ということです。そのため、陰陽五行では「意識」=「土」(自分の「枠」)に対して、「木」や「火」に象徴されます。「ふわっ」と考えておくことで「無限の可能性」に自分を開いておくことができるのです。
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