流行になるあの人たちのように、わたしも「個性で活躍したい」と思っていました。でも、わたしの個性ってなにかしら?学生時代を真面目に過ごして、人一倍勉強する時間が長かった(成績が上がらなかったので💦)わたしの個性は、真面目?それとも勉強?それか、厳しい家で育ったことによるガチガチの考え方でしょうか?
するどい方ならすぐにおわかりでしょうが、これらはどれも個性ではありません。これまでの人生で形作られたニセの個性です。そのニセの個性のなかにいると、わたしは「いい子」であって、親はそれで喜んでくれるかもしれませんが、わたしの内側にあるものは抑圧されて、魂がずたずたになっていきます。結局、わたしがわたしらしくいるためにみつけたものは、わたしが個性だと思っていたものではなかったし、わたしが当たり前だと思っていたものや抑圧してきたものが重要だったりしました。つまり、わたしがわたしらしくいるためには、わたしの「常識」を疑うことからはじめる必要がありました。
また「個性」という言葉に囚われるのも、少し違うと思います。「個性」はあなたの行動からにじみ出るものであって、「これが個性」と認識してしまうと、そういう行動をとるという逆のことが起こると思うのです。あなたらしい行動をするから、それがあなたの個性になっていくのです。
ですから、あなたが「個性を活かして活躍したい」と思うなら、行動のひとつひとつに「自分らしく」と前置きをして、思いついたことをひとつずつ実行に移していけばいいだけです。さて、今日は「自分らしく」、なにをしますか?家事や仕事のひとつでも、「自分らしく」取り組むことはできるものです。「自分らしく」を続けていると、人生そのものが自分らしく、輝くものになっていきます。
『THE ROSE ORACLE』 By Rebecca Campbell
陰陽五行による解説
「自分らしさ」とは陰陽五行では「水」に象徴されます。「水」は「本質」を意味するもので、人間の「魂」の象徴でもあります。ですから、自分の「個性」を発揮することができるのは、この「水」に触れたときといえます。
一方、わたしが「個性」だと思っていたものは「言葉としての個性」であり「常識」であって、これらはひとつの「枠」にすぎませんでした。「枠」は陰陽五行では「土」に象徴されます。「土」は「土剋水(どこくすい)」の関係によって「水」をやっつける性質があるので、「枠」にはまればハマるほど、「水」であるわたしの「魂」がずたずたにされていくというわけです。
今回は、「常識」を疑って「枠」にハマらないように、すべてに「自分らしく」と言うことを提案しています。「自分らしく」と「常識」の「枠」は共存できないため、「自分らしく」と思うだけで、その「枠」を打ち破って、「水」の方向へと進んでいくことができるのです。
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