メリーゴーランドが怖い

子供のとき、絶叫マシンに乗るなんてとんでもなかったし、それどころかメリーゴーランドすら怖くて乗れませんでした。まわりのみんなが喜んで「馬」を選ぶなか、自分は安心して乗れる「車」に一目散だったのです。べ、別に馬が怖かったわけじゃないんです！でも、あの上下に動くのが怖いと思っていたし、そこに意識でものすごく抵抗するから、乗っててなにが楽しいのかまったく理解できなかったんです。

人生の変化も同じです。上下があって当たり前。だって、すべては波なのだから。波は寄せては返すから波であって、それがなければ波じゃない。そこに意識で抵抗したとき、とんでもなく怖いものに思えるし、そこから逃げたくなって、楽しいことができなくなってしまいます。

「人生もメリーゴーランドと同じ」と思ってみると、上下するから心地よく、みんなこれを楽しんでいるのだということがわかってきます。人生をうまく乗りこなせなかったのは、わたしの意識が怖いと勝手に思っているだけだった。なんだ、めちゃくちゃ楽しいじゃん！

『Guiding Light Oracle』 By Kelly T. Smith

陰陽五行による解説

人生はメリーゴーランドと同じで、勝手に回っていく力があります。これを陰陽五行では「相生ルート」と呼んでいます。「相生ルート」は意識しなくても勝手に回っていくエネルギーのことで、いわゆる自然治癒力などがこれに象徴されます。一方で、「馬」を選ぶのは意識のはたらきでこれは「相剋ルート」と呼ばれるものです。自分が乗りたい「馬」を選ぶことが、メリーゴーランドの楽しみのひとつであって、それは人生をどう生きるかを考えることそのものに似ています。

※意識して書いたわけじゃないけど、書きながらずっと頭に久石譲の「人生のメリーゴーランド」が流れていました。