わたしの肉体は約60兆個の細胞からできているらしい。もしかしたら、もっとたくさんの細胞が集まってできているのかも。そんな細胞はひとつだけでもちゃんと機能を持っていて、本当は、わたしを構成しなくても活動できるようになっている。それでも、わたしという全体を構成するのを手伝ってくれて、わたしを支える存在になっている。ときには自分を犠牲にしても(毎日入れ替わりながら体の形を構成している!)、わたしを形作るのだから、考えてみれば細胞様様である。
わたしは、わたしという意識を持っているから、いつもひとりでがんばっているように感じているけれど、本当は60兆個の細胞にがっしりと支えられて、このわたしを維持している。すべての細胞は約3年で入れ替わりを完了するらしいし、となると、わたしの本質はどこにあるのか、よくわからなくなってくる。でも、大切なのは、わたしはいつもひとりじゃなかったということ。
わたしがわたしというとき、小さな生命が60兆個も集まったものをいう。わたしはわたしでひとりぼっちだと思っていたけれど、その背後には、地球上の人口よりも多い存在がいて、わたしを支えてくれている。すべての細胞の力を借りて、わたしは今日もわたしを生きる。
『Green Witch Oracle』 By Cheralyn Darcey
陰陽五行による解説
「肉体」は「全体」であるので、陰陽五行では「土」に象徴されます。「土」は「コミュニティ」や「つながり」の象徴でもあるため、それはひとつの集合体と考えることができます。「肉体」を細胞の「集合体」と考えたとき、「肉体」の「土」的な側面に注目することになります。それは、自分の「立ち位置」をはっきりさせることや「地に足をつける」ことにつながるので、それを意識するだけで「今を生きる」というエネルギーを高めることができるのです。
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