ゲームセンターのクレーンゲームでいくら時間とお金をかけても、あのぬいぐるみがほとんど動いていないような気がして、もうここでやめてしまおうかとすぐに諦めてしまいたくなります。冷静にみれば、少しずつだけどあのぬいぐるみは着実に角度が変わって、位置が変わって、その出口にちゃんと近づいてきています。でも、一生懸命になっている自分は、こんなことを続けても一生取れないのではないかと強烈な不安と絶望感に襲われて、そこから逃げ出したくなってしまうんです。
これって人生においてやりたいことをやろうとするときの感覚とよく似ています。やりたいことがあっても、自分のなかでずっと思い詰めているとだんだんそれが無意味で、どうしようもないものだと思えてきます。すぐに結果が欲しくなるから、ゲーセンのぬいぐるみが手に入らなくて諦めてしまうときのように、こんなことを続けても意味がないと決めつけて、自分のやりたいことすら手放してしまうんです。でも、諦めたら、そこで試合終了で、もうあのぬいぐるみは二度と手に入らないし、自分のやりたいことはできないことは明白です。なぜなら、ゲーセンの景品はすぐに入れ替わるし、わたしは今より若いときはないから。今から続けていないと、かけるべきものもかけられなくなってしまうかもしれません。
やりたいことがあるなら、常にそちらに意識を向けておくこと。結果はあとからついてくるものです。常に自分の望む方向に意識を向けておけば、少しずつそれが現実化するサインがみえてきます。そう、あのぬいぐるみが角度をすこーしだけ変えたみたいに。それを見逃さずにキャッチすることができれば、ほらね、望むものが手に入るんです!
『Green Witch Oracle』 By Cheralyn Darcey
陰陽五行による解説
陰陽五行では自分の「思い」が「現実」になっていく過程において、大切なのは「火の触媒」であると説かれています。「火の触媒」とは「愛」のエネルギーであって、これは誰かに認められることや、高次の存在の応援、そしてもっとも重要なことは自分で自分を認めることであるといいます。それは自分の「思い」を認めることはもちろんですが、ちゃんと進んでいることを素直に喜ぶということも不可欠なのです。今回はゲーセンの話と重ねて書いてみました。ゲーセンの景品は、お金をかければちゃんと取れることが前提になっています(普通のお店では!)。自分のやりたいことも、本当は時間と労力さえかければちゃんと叶うようになっているはずです。問題は、自分で認めず、途中で諦めてしまうことなのです。
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