「楽しいことしかみない」と思ってみると「うわ、楽しくないことに注目していた!」ということに気がつきます。「楽しくないこと」に注目していたから、苦しんでもがいて、そこから抜け出すことに必死になっていました。でも、本当はすでに「楽しいこと」はまわりにいっぱいあって、それをみてなかっただけなんです。
人間の世界では、本人が意識を向けたものが拡大するという性質があります。脳幹にある網様体賦活系(Reticular Activating System)というところが、本人の関心のあることの情報を集めようとして活性化することが、科学的に証明されています。
わたしの場合は「楽しくないこと」に関心を持つような学習をしてきたから、それで脳が活性化するらしい。苦労したことはいつか報われると思っているから「楽しくないこと」のあとに「楽しいこと」があるのを期待しているみたい。でも、「楽しくないこと」のあとには「楽しくないこと」が続くのであって、まるで目の前にニンジンをぶら下げられたウマみたいな状態です。それも幻想のニンジンで。
「楽しいことしかみない」で、楽しいことだけに注目していくと、あれもこれも楽しいことだったって気がつきます。本当は楽しいことはいっぱいあったのに、それをみないようにしていたんです。楽しいこといっぱいでいいんです!
『Unshakable Inner Peace Oracle Cards』 By Shannon Kaiser
陰陽五行による解説
「意識を向けたものが拡大する」ことは、まさに陰陽五行の「木剋土」の相剋ルートそのものです。通常「火」の触媒によって、このルートは促進されると考えますが、ここでの「火」の触媒とは「直感」であると説明されます。このケースでは「楽しくないこと」に意識に向けると、それが促進されるということを書いています。つまり、「楽しくないこと」を直感的に選びとるということを自らやっていることになります。一見すると、信じがたいことですが、「楽しくない」と思うような現実にぶつかるのはそういう仕組みがあるからです。
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