占いでよく聞かれることのひとつに「うまくいきますか?」という質問があります。わたしは、そのたびに「ん、うまくいくとは?」ってツッコみを入れてしまいます。
そもそも、あらゆることに「正しい」も「間違っている」もない、と思うわけです。だから、「うまくいく」ってなに?となります。「正しい」から「うまくいく」のでしょうか?でも、世の中の成功者たちの自伝とか、エピソードを見ていると、たいてい「失敗(間違い)」をして「うまくいっている」ことがわかります。いつも「正しい」ことをしてきたから「うまくいった」なんて、どこにも書いてないんです。
学校では、常に「正しい」「間違っている」が人生を決める重要なポイントだと教わってきました。すべての問題には「正しい」か「間違っている」の答えがあって、「正しい」ことしか認められない。たしかに、その世界では「正しい」から「うまくいく」であって、それがすべてです。
しかし、人生において「正しい」「間違っている」は判断できるものではありません。もちろん、倫理や法律に反するのはいけませんが、それは人間として最低限のこと。
「うまくいきますか?」なんていうのは、あとになってはじめてわかることです。いっけん「うまくいかない」からこそ、あとでひっくり返ることなんてざらにあります。だからこそ、楽しいんです!「うまくいかない」ときほど、燃えたりするじゃん!このときに、一生懸命だからこそ、「うまくいく」ってことになるんです。
『The Healing Spirits Oracle』 by Gordon Smith
陰陽五行による解説
「うまくいく」「うまくいかない」という判断をしている時点で、「今、ここ」という感覚からずれてしまっていることがわかります。なにか楽しいことをしているときって、それ以外のことを考えていないはずなんです。白か黒かの判断をしてしまうのは陰陽五行では「金」の性質です。「今」を生きているとそんなことを考えたくなることがあるのは「土」の次に「金」になるから。しかし、それはすでに「土」から抜け出してしまっているので、「今」に集中できていない状態になっているのです。白も黒も両方あって「土」という「現実」です。
コメント