『スターウォーズ』のドラマシリーズのなかで、記憶を消されたドロイド(ロボット)が、その記憶を取り戻して「思い出せるっていいなぁ」って言う場面がありました。
そうなの?
わたしは、思い出すことといえば、ツラい記憶ばかりで、昔から古い写真を見れば涙ぐんでしまいます。また以前は、その涙の理由が自分でもわからなくて、古い写真を見ることすら嫌だったときもあります。それなりに過去が整理されてきた今でも、そこに触れることは、やはりツラいものが込み上げてくる、得たいの知れないざわざわしたものを感じてしまうんです。
普通のひとは、どうやら、記憶は美しいものとして、過去はどんどん美化されていくらしい。そこにこびりついたトラウマが、過去を思い出すたびに、キツく、ツラいものにしてしまっているんです。
でも、そんな記憶たちが、今のわたしを作っていて、かかわってくれるひとたちのキズを理解し、癒すことに役立っている。そして、自分のキズも癒されていく。
このキズは、そのためにあったのかもしれません。
それなら「思い出せるっていいなぁ」って言える、そんな美しい過去に変わっていくような気がしています。
『The Mary Magdalene Oracle』 by Meggan Watterson
陰陽五行による解説
「思い出す」のは、「過去」に触れること。「過去」は「今」の「思い」を作り出します。「過去」は陰陽五行では「水」であり、「思い」は「木」に象徴されます。「水」は「木」を育てるので、過去の思い出を美しく思い出すことは「思い」を新たにはじめることになるのです。
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