「変わりたい」といいながら、でも、変われないということがあります。わたしも長いあいだそうでした。自分では「変わりたい」と思っているし、そのための努力もしてきたつもりです。でも、変われない。ちょっとまわりを見回せば、みんなあんなに楽そうなのに、自分だけが取り残されていつまでも出口の見えないトンネルのなかに取り残されているような気分になっていたんです。
「変わりたい」けど、変われないとき、いろんな方法を試しました。本を読んだり、セミナーに参加したり、とにかくなにか、そのコツのようなものを掴みたかったんです。しかし、答えは見えてこない。それどころか、そこにかければかけるほど「変われない」の現実がますます迫ってきて、やっぱり「変われない」んです。
ひとつ気がついていただきたいのは、自分は「本当は変わりたくない」のかもしれない、ということです。だって、自分が変わってしまったら、まわりから嫉妬で攻撃されるかもしれません。これまで優しかったひとたちが、かまってくれなくなるかもしれません。学びを与えてくれた先生を超えてしまったら申し訳ないし、親を超えてしまったら、親の人生を否定することになるかもしれません。だから、自分は「変わらない」ほうがいいと望んでいるのかもしれません。
そう無意識にオーダーしているから、その現実が変わらなかったのかも。そういうことに気がつくと、逆に、変われる自分になっていきます。だって、今までは「変わりたくない」から変わらなかったけど、それに気づくことがすでに変わったことだから。変化が起きる時って、そんな小さなきっかけから起こっていくんです。
『The Wisdom of Trees Oracle』 by Jane Struthers
陰陽五行による解説
今回は、いつも通りの「変われない」の見方を変えるということを書いてみました。「変われない」が実は自分の「変わりたくない」という気持ちからくるものであるということに気がつくと、それだけですでに自分のなかに変化が起こっているということになるので、ちゃんと変わっていくことができるわけです。これは今までの「常識」を変えてしまうということで、「土」から抜け出すための「金」の触媒としての役割を果たしているということになります。

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