「わたしにはチャンスが来ない」と思っているのは、自分がチャンスに気づいていないだけなのかもしれません。チャンスの神様は前髪しかなく、一瞬で走り去っていくから、しっかりと準備をしておかなければ掴み取ることができないといわれています。いつも目の前をビュンと通り過ぎてしまうから、わたしの目には「チャンスが来ない」と映ってしまうのです。
しかし、チャンスをがっちりと掴めるときは、意外と予想外のところでだったりします。つまり、準備をしていたから掴み取れたわけではないと思うのです。チャンスだと思うチャンスがやってくるまでに、自分の直感を信じて動き出し、その流れに乗ることができたから、「チャンス」と名前がつくようなものを掴むことができたという感覚です。
大切なのは、チャンスをチャンスとして、なにか形のあるものとして、待ち構えるのではないということです。自分が心地良いと思うことや、本当の自分の直観を信じて動いてみた先に、あとから思えば「チャンス」だったということがつながっているのだと思います。直観を信じてやってみる。そして、今を全力で生きる。それだけがチャンスを掴む方法です。
『IN DREAMS ORACLE DECK』 By Boris Indrikov
陰陽五行による解説
「チャンス」というと、いかにもそれに実体があるような気がしてしまいます。まして、神様がいて、それを「掴み取る」といわれてしまうと、ますます実体のあるモノのような感じがしてしまうのです。けれども、実際には、あとから思うと「チャンス」であったという感覚です。
「チャンス」は自分の「思い」を「現実」につなぐきっかけですから、陰陽五行では「火」の触媒的な役割で人生に入ってくるものだと考えられます。つまり、モノではなく、高次からの介入という具合で、掴み取るというよりもそこに現れてくるというほうが正しいような気がするのです。そして、それは人間の視点からは「直観」という形であらわれます。ですから、自分の「直観」に従うこと自体が、すでにチャンスを掴むことであり、それがなにかの結果につながっていくのです。
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