受け取ることも愛

オラクルメッセージ

「愛情表現」というと、それは自分が示すことばかりを考えてしまうけれど、実際には「受け取る」ことも「愛情表現」であって、それがなければ「愛」そのものが成り立たないことがわかります。なぜなら、愛情は双方向のやり取りであって、お互いの表現だけで成り立つものではないからです。

占いをしていると恋愛相談でよく「告白をすべきか」というようなことを聞かれますが、この場合の「告白」というのは自分が表現するほうに支点が置かれていて、肝心の相手が想定されていないことがよくあります。要は、相手に「受け取ってほしい」よりも先に、自分が「出してしまいたい」ということが中心になっていて、本当は相手に伝えるはずの気持ちが、あくまで自分の気持ちの解消になっていることがほとんどなのです。自分のなかで気持ちを抱えきれないから、とりあえず出すというような、半ば自己満足な感覚すらあるのです。ですから、こういったケースでは「受け取り手」を想定することが必須であり、そのために土壌を固める、つまり、先に関係性を築いておく必要があると説明することになります。

「受け取ってもらう」ことを学ぶには、まずは自分が「受け取る」ことに注目してみること。自分が表現するのがすべてではなく、すでにまわりから与えられている「愛」を「受け取る」を感じてみると、その感覚がわかってきます。「受け取る」ことがわかってくると、自分が「表現しなきゃ」と思っていたことは、相手があってはじめて成り立つことで、自分ががんばるだけの世界観ではないということがわかります。

『Whispers of Love Oracle』 by Angela Hartfield

陰陽五行による解説

「愛」は陰陽五行では「火」ですが、この世のすべての物事は「土」つまり「陰陽」の世界で説明されます。「愛情表現」といったとき、「出す」ことばかりに注目するのはあくまで「陽」だけであり、その裏の「陰」、つまり「受け取る」ことを考えなければ、それは成立しないということなのです。「受け取る」側のことを考えると、「告白するかどうか」よりも大切なのは、すでに関係性があって、その言葉が届くかどうかが大切であるということがわかります。

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