言葉にできなくても、意識はしなくても、本当はいっぱい感じていることがあります。わたしたちの脳は、感じたことに対して実際に動き出す0.7秒も前に、活動を開始するということがわかっています。でも、実際に、意識が受け取っているのは「わたしが~と考えたから動いた」ということです。すなわち、意識で意味付けをするのは後からであり、先に動いたという事実があってこそ、というのが、この研究からわかるおもしろいところです。「考えた」⇒「動いた」ではなく、「動いた」⇒「考えた(意味付け)」となっているわけです。
つまり、わたしたちが行動していると思っているのは、意識で考えた結果ではなく、その前の段階で無意識が自動的になんらかの目的のために動かしているということになります。ですから、逆に、ここに意識で意味付けをしてしまうと、実は無意識の目的からずれていくということも起きうるのです。そうなると、むしろ意識で考えていることが、無意識の邪魔をしてしまうこともあるわけです。
意識で言語化される前に、わたしたちはいっぱい感じて、それに対して反応を起こそうとしています。その無意識の反応をもっと信じてみてもいいのではないでしょうか。意識で解釈できることなんて、ほんのわずかです。自分の無意識が起こしてくれる反応を「うわーおもしろいことするなー」って、ボーっと感じることができたとき、今まで以上に楽に、身軽に、すばやく、高みへ繋がっていきます。
『Ancestor Spirit Oracle Cards』 by Jade Sky
陰陽五行による解説
意識の外での動きを信じてみることを書いてみました。意識の外は「みえない」ので、陰陽五行では「水」に象徴されます。「水」は「木」の前(親の関係)にあって、「木」=「物事のはじまり」の前には、必ずそれがあるということがわかります。「木」=「思い」でもあるため、「思い」よりも前にそんな「目にはみえないもの」のはたらきかけがあることになります。
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