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心が世界を変えていく

オラクルメッセージ

自分が心地よくいることで、世界を変えることができる。これは『引き寄せの法則』などでよくいわれることです。

しかし、本当の心地よさを知らない私には、この意味がよくわかりませんでした。

常に誰かに気を遣って、自分の心を無視してきた私には、心地よいことが何なのか、何をすれば心地よいのか、がわからなかったのです。そして、心地よくしたからといって何が変わるのか、どうなるのか、と常に心に疑いを持ち続けているような状態でした。

当たり前のことですが、心地よい状態ではないから、心地よい状態のことが理解できないのです。

そんなときには、とにかく心地よくなれると思われる、少しでもやりたいと思うことに手を出してみる必要があります。やってみて、ちょっとでも飽きたり、思ったほど快適でなければ、次々に乗り換えていきます。

それを繰り返すうちに、自分の心地よいことに気がついていきます。もちろん、ひとつに絞る必要もありませんし、あとで変わっても構いません。でも、これをやっているときは心地よい、と思えるものがなんとなくみつかっていきます。

そして、それを実行して、本当に心からの心地よさを感じたとき、自分の心の奥底で本当にしたかったことがみえてくるのです。

ですから、まずは自分を心地よくすることです。「~やらなきゃ」とか、焦りや不安、不足感を感じているのは、自分が心地よくない証拠です。心地よくすることで、はじめて本当にしたかったことがわかって、そして動き出すことができるのです。

「~やらなきゃ」はウソ。心地よさの延長にしか、自分が本当にしたいことはありません。

心が満たされるから、世界は変わっていくのです。

陰陽五行での解説

陰陽五行で考えてみると、さらにわかりやすくなります。このカード『Fulfillment』に描かれている「桃」は五行では「金」にあたります。ここでは、熟した桃がもうすぐ「ポトンと落ちる」ということにポイントが置かれているからです。つまり、果物という形に「収れん」して、世界から切り離された形の結果として現れたということを象徴しています。背景に描かれている満月も、同様に「金」の象徴です。

五行の「金」は、出産も象徴しています。「土」でいっぱいになったものを「金」で手放していく、ということです。ですから、丸い「桃」「満月」そして「お母さんのお腹」、これは「土」であり、そこから次の「水」へと向かう「金」の象徴も含んでいるということになります。

文章で書くと難しくみえますが、図解すると以下のようになります。

つまり、「土」で満たされるから、次の段階へと進み、「金」を経て「水」へと至ることができるのです。このリーディングで書いている「自分の心を満たす」ことというのは「土」をいっぱいにすることであり、それがあってはじめて「水」の方向へと向かうことができる、すなわち「本当に自分のやりたいことがわかる」という状態になっていくというわけです。

逆に、「~しなきゃ」や焦り、不安の状態というのはまだまだ「土」が不十分な状態であるということになります。いったん「土」を満たして、次に進むというルートが、人間として人生を生きる道なのです。

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