ときには、ツラいことをツラいんだとちゃんと感じてあげることも大切です。ひとは、自分の気持ちさえ、本当のところはわかっていなかったりします。自分がなにかを意図して、そう動いているつもりでも、実際にはその理由は後付けで、原因と結果が逆になっていたりするんです。
例えば、パートナーが家事を手伝ってくれないことに腹が立つと感じている、と思っているとします。頭のなかでは「なんで手伝ってくれないんだ!」とイライラしてしまうわけですが、本当にそれが自分の感覚であった場合には、ホルモンによる化学反応なので、だんだんと感情が収まってきて、いつのまにか忘れているのが普通です。しかし、実際には、手伝ってくれなかったことよりも、別のことにイラついていたりするので、そこで解消はされず、ずーっとイライラが続いていたりするわけです。ですから、そこで「本当はなにを求めているのか?何に腹が立っているのか?」と探ってみると、実は、パートナーが手伝ってくれるかどうか以前に、自分がやりたいことをガマンしているってことに気がついたりします。そのため、パートナーが手伝ってくれたとしても、自分のやりたいことをやるってできなければ、また同じ感覚で、別のことでパートナーを責めることになったりするのです。
ですから、ときにはちゃんと自分の感情を思い切り「悔しい!」とか「怒ってる!」とか「ムカつく!」と感じてみることです。感情は感じてあげると消化されていきます。そうやって消化されていく感情は、次の展開の創造力を生み、着実にわたしの明日へとつながっていくんです。感情はわたしに感じてほしくて生まれてきます。それを無視することは、わたしを無視して、ないがしろにしてしまうのと同じこと。わたしは、わたしのことを、もっと感じていたいんです。
『The Women of Myth Oracle Deck』 by Maria Sofia Marmanides
陰陽五行による解説
「感情を感じる」は、陰陽五行では「水」に象徴されます。「感情」は目にはみえないものであり、絵画などでも「水」で表現されることが多いものです。「水」は「木」と「水生木」の関係があるので、感情をちゃんと感じることは、これからはじめていくという「木」のエネルギー、つまり「創造力」を高めるのです。
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