すでに「ある」のに、それを「ある」と感じることができないときがあります。すでに「ある」のに、いつまでも自分だけが「ない」と思い続けているから、実際に「ない」ということになっていく。どれだけやっても、自分がみている現実が変わっていかないときって、変わっていっていること、だんだん満たされていくことに気がついていなかったりするんです。
おもしろいのは、「満たされている」ときに「満たされている」って気がつかないと、いつまでもその飢餓感を感じ続けてしまうこと。例えるなら、お腹がいっぱいになっているのに、その事実を感じられなければ、いつまでも食べ続けるしかない。だから、『餓鬼』はお腹がパンパンになっても、ずーっと食べ続けるわけです。
「ある」ものを「ある」ってちゃんと認めることができると、その「ある」が足場になって、次の「ある」が積み重なっていきます。ここに「ある」から、次も「ある」。そんな「ある」が続いた先で、本当に豊かで満たされた状態になっていることに気がつくんです。最初に「ある」って思えたときこそ、「ある」ほうのわたしになっていくときです。
『Mythic Oracle』 by Carisa Mellado
陰陽五行による解説
「ある」がわかることは、その現状を「認める」ことです。たいてい「~したい」と思っているときには、現状を「認める」ことができていないので、だんだん思ってもいない方向に考えを広げていってしまいます(白昼夢状態)。ここでは、現状を「認める」=「火」を加えることで、「地に足をつける」=「土」になっていく、つまり、現実が創造されていくということを書いてみました。

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