先の展開を予想して、先回りしてやっているつもりでも、その予想はたいてい当たりません。だいたいが想像の斜め上をいくという感じで、自分のやってきたことがムダになってしまうような感覚になるんです。そして、なんだか空回りしてしまって、やっぱりうまくいかないと思ってしまいます。
これって、ひとつは予想と現実がズレてしまったときに、対処できなくなってしまうから。予想に合わないようなことが起きたときに、頭が真っ白になって、考えられなくなってしまうってことが起きるんです。それが小さなズレからはじまり、だんだん大きくなって、結局うまくいかないということにつながっていきます。
それから、一回シュミレーションをしてしまっていることで、疲れてしまい、実際に動くときにはすでに体力が不足しているから。頭のなかでのシュミレーションも、実は体力を消費しているんです。それですでに疲れてしまって、パフォーマンスを十分に発揮できないから、うまくいかないということになります。
いずれにしても、先回りの予想をしても、それは当たらないし、パフォーマンスがうまくいくわけでもありません。予想なんてしないで、目の前のことを淡々とやることが大切なのです。ただ、目の前のことを淡々とやった先に、その未来があるんです。それをただ積み上げていくことがすべてです。
『Crystal Intentions Oracle』 by Margaret Ann Lembo
陰陽五行による解説
「予想」することは、「妄想」することとあまり違いがありません。どちらも「想像力」を使うことであり、「木」に象徴されます。「木」なので「地に足がつかない」ということになります。しかし、目標を達成するためには「実行」「行動」が必要であり、これは「土」=「目の前のこと」ということになります。そのため、「目の前のことを淡々とこなす」ことが大切だというのです。

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