カードリーディングをしていると、
「カードの意味は覚えたのに、そこから先が読めない」
というところにぶつかることがあります。
タロットなら78枚の意味を覚える。
オラクルカードなら、ガイドブックを読む。
もちろん、それも大切です。
でも、実際にリーディングを続けていると、それだけでは足りなくなってきます。
同じカードが出ても、相談内容によって言葉は変わります。
同じ絵を見ていても、今日は人物の表情が気になるのに、別の日には背景に描かれた水が気になることもあります。
では、その違いはどこから出てくるのでしょうか。
私は、カードリーディングを深めるためには、
「基本」と「理解」
の両方が必要だと考えています。
「直感で読む」だけでは難しい
カードリーディングでは、
「絵を見て、直感で感じたことを読めばいい」
と言われることがあります。
それ自体は間違いではありません。
実際、私もカードを見た瞬間に思いついたことを、そのままお伝えすることがあります。
ただ、ここには少し難しいところがあります。
それは本当に直感なのか。それとも、自分がそう思いたいだけなのか。
この区別が意外と難しいのです。
だから私は、直感を使うためにも「基本」が必要だと思っています。
象徴を知ることが「基本」になる
カードには、さまざまなものが描かれています。
人物。
動物。
植物。
水や火。
太陽や月。
色。
服装。
持ち物。
そして、それらは単なる飾りとして描かれているわけではありません。
たとえば「水」を見て、感情や無意識を連想する。
「火」を見て、情熱や行動、変化を考える。
月の満ち欠けから、周期や変化を考える。
こうした象徴についての知識を持っていると、一枚のカードから拾える情報はかなり増えます。
ただし、
「水=感情」と覚えれば終わりではありません。
むしろ、そこが入口です。
大切なのは「なぜ、そこが気になったのか」
一枚のカードには、たくさんのものが描かれています。
水もある。
月もある。
人物もいる。
植物もある。
いくつもの色が使われている。
それなのに、なぜか今日は「水」が気になった。
ここがおもしろいところです。
水の象徴的な意味を知っているからこそ、
「なぜ、今この相談で水が気になったんだろう?」
と、もう一段深く考えることができます。
私は、象徴の知識は答えを固定するために使うものではなく、気になったものを深く考えるための足場なのだと思っています。
カード同士の意味は「足し算」だけではない
複数枚を使ったリーディングでも同じです。
たとえば、
「死神」の次に「星」が出た。
意味だけをつなげれば、
「終わりのあとに希望がある」
と読むことができます。
もちろん、それでもひとつの読みです。
でも、実際にカードをたくさん読んでいると、
Aのカードの意味+Bのカードの意味
という単純な足し算ではなくなってきます。
2枚が並んだことで、どちらのカードにも単独では書かれていなかった意味が出てくることがあります。
言葉と言葉が混ざって、別のひとつの文章になるような感じです。
これは、ルノルマンでも非常によく起こります。
カードを一枚ずつ読む段階から、
カードとカードの「あいだ」を読む。
ここまで来ると、リーディングはかなり変わってきます。
「作者を知る」こともリーディングの一部
そして、もうひとつ大切なのが「理解」です。
特にオラクルカードでは、私はそのデッキを作った作者についてもかなり意識します。
同じ「月」が描かれていても、すべてのデッキでまったく同じ意味とは限りません。
作者が何をテーマにしているのか。
どんな世界観を持っているのか。
なぜ、このカードにこの象徴を描いたのか。
そのデッキ全体には、どんな空気が流れているのか。
ガイドブックを読むことは、単にカードの「正解」を調べるためではなく、作者の意図を知るためでもあります。
だから私は、新しいデッキを使うときには、カードだけではなくガイドブックもかなり大切にしています。
「基本」と「理解」がつながると、自然に言葉が出てくる
象徴について知る。
カードの構造を知る。
作者について知る。
デッキそのものを理解する。
こうした「基本」と「理解」が少しずつ自分の中に蓄積されていくと、不思議なことに、あるところから全部を意識しなくなってきます。
カードを見たときに、
「あ、これはこういうことだ」
と、自然に言葉が出てくる。
一見すると「直感で読んでいる」ように見えるかもしれません。
でも、その下には、それまでに見てきたカードや象徴についての知識がたくさんあります。
私はこれが、カードリーディングのおもしろいところだと思っています。
暗記しなくていい、という意味ではない
「直感で読めばいいから、意味を覚えなくてもいい」
ということでもありません。
反対に、
「意味を全部覚えれば読める」
ということでもありません。
基本を知っているから、そこから離れることができる。
象徴を知っているから、目の前のカードで起きていることを考えられる。
そして、カードをたくさん見ているうちに、それぞれの知識が少しずつつながっていく。
私自身、カードを読んでいて、
「これと、これがつながるのか」
と後から気づくことが今でもあります。
だから、カードリーディングはおもしろいのだと思います。
カードを「読む」ということ
カードを読むことは、そこに書かれている意味を読み上げることではありません。
かといって、何の根拠もなく思いついたことを話すことでもありません。
基本を知る。
象徴を知る。
作者を理解する。
そして、そのうえで、
なぜ今、自分はこれが気になったのか。
そこを見ていく。
意味を暗記する段階から先へ進みたいときには、そんな読み方を意識してみると、カードから受け取れる情報が少しずつ変わってくると思います。


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