どんな人間関係も、がっちりと固定化されたものではありません。人間は常に変化しているものであり、それがふたり以上になると、お互いがそれぞれで変化し続けているということになります。変化し続けているお互いだから、当然ふたりの関係性も、常に移り変わっていくということです。
「ずっと同じ関係性はありえない」というと、とても儚いように感じてしまいますが、それはよくない関係をよい関係にすることができて、よい関係をよりよいものにしていくことができるということ。常に変わり続けているからこそ、お互い影響を与え合って、いっしょによりよい方向性を目指していくことができるわけです。どんな人間関係でも、変化するからこそ、自分たちの成長につながっていくのです。
人間関係の変化を恐れないでください。毎日、お互いが変わっていっているのです。相手だけを固定化するのは不可能なので、相手に変わらないことを求めると、自分の変化=自分の成長を止めてしまうことになります。よりよい方向へとつながる変化を、ただ楽しむ。明日はどんな楽しい関係になっていくのでしょうか?
『Pixar Inspiration Cards』 by Brooke Vitale
陰陽五行による解説
「人間関係」は、陰陽五行では「土」に象徴されます。「土」は「花壇」のイメージで、その「場」を作るものであって、関係性を「育む」ものでありますが、そこに居続けることはやがて「腐る」ことになっていきます。どんなに仲がよい関係であっても、適切な距離感が大切であるということです。
人間関係においては「個人」の要素が加わります。「個人」は「自我」であり、これは「水」に象徴されます。「水」と「土」には「土剋水」の関係があるので、人間関係にハマり続けると、個性がなくなっていく、やられていくということがわかります。つまり、どこかのグループ(人間関係)にどっぷり浸っていると、やがて個性がなくなっていく、自分を失っていくということです。
ここでポイントになるのが、ちゃんと「個性」に目を向けるということです。「人間関係」として、お互いを固定化されたものにしてしまうのではなく、お互いが変化しているひとりの人間として認めていくことで、固定化された人間関係ではなく、お互いに成長できる関係性になっていくことができるのです。
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