個性を輝かせることが人生の目的

オラクルメッセージ

小学生や中学生のころ、ゲームやマンガがよくないものとして扱われている家庭に育ったわたしは「みんな~なのに」という理屈をよく口にしていた気がします。「みんな、あのゲームをやっているから」「みんな、あのマンガを持っているから」と、「みんな」と同じになりたくて、「みんな」の話についていきたくて、そういう言葉になっていたのだと思います。

けれども、本当は「みんな」についていく必要なんてありません。当時のわたしにとって「みんな」になっているひとたちは、自分たちが好きなことをやっているだけにすぎません。「みんな」といいながら、それぞれが好きなことをして、たまたま趣味が合うような数人が集まった。そこにわたしがいたから、わたしには「みんな」に見えたというわけです。

当時のわたしのように、自分にガチガチの制限を強いて(強いられて)いるひとは、自分の感情を出すこと、またそれを素直に感じることさえ、制限されている可能性があります。つまり、自分の好きなことややりたいことなど、自分の感覚が指し示すものがわからなくなっている状態です。そのため、架空の「みんな」という存在を作って、自分の位置を保ち、そこに合わせることでなんとなく自分を形作っていく。そして、完成した自分だと思っているものは、もはや架空の「みんな」に合わせた誰かであって、本来の自分からはずいぶん歪んでしまっています。そうやって、好みも本来の自分の世界観も失われていってしまうのです。

大人になって、あるとき「自分のやりたいことってなんだっけ?好きなことってなんだっけ?」と気がつきます。自分が「やりたい」と思っていたことは、実は自分がやりたいことではなくて、誰かの考えをコピーしていただけのものだと気がつくのです。そこからが本番です!

人生は自分ためだけにあるものです。自分の人生は、自分だけが主人公です。自分の好みによって、どうにでもアレンジできるものです。誰かに合わせた人生は、ニセモノの人生です。

人生の目的は、個性を輝かせること。自分が心から楽しむことだけが、人生のすべてです。

陰陽五行による解説

陰陽五行では、人間の生き方は「木」⇒「土」⇒「水」と進んでいくと説明されています。「木」は「思い」がすべての「若者」のエネルギー、「土」は「現実」がすべての「大人」のエネルギー、そして「水」は「霊的世界や目に見えないもの」も認めた「老賢人」のエネルギーを象徴しています。今回のリーディングでは、「土」⇒「水」へと変化していく過程のことがイメージされました。

五行の「土」は、土(つち)ですから、みんなに合わせて平らにされていきます。また「枠」にはめられることも多いものです。「ルール」や「仲間(意識)」などの象徴でもあります。小さいころのわたしが「みんな」と言っていたのは、まさにこの架空の「土」の存在のことです。

一方、五行の「水」は、そんな数あるもののなかから、本当に自分に必要なものをちゃんと選び出し、個性を形成した世界です。「みんな」から抜け出し「自分はコレが好き」と堂々と言える状態です。おそらく、小さい頃のわたしのまわりにいたひとたちも、例えば親や兄弟などの価値観から、そのマンガやゲームに触れているため、そこからさらに本当に自分の好きなものを選別していくことで、自分のあり方をみつけだしていくということになります。

まわりに合わせることを自分に中心に置くのではなく、むしろそこからどう抜け出していくか、どう不要なものを排除するか、ということが、自分の人生を生きるための考え方です。「あれもこれも」になってしまうといつまでも満たされない欲望に駆られてしまいます。そこから「いらないものはいらない」と決めてしまえば、自分だけの価値観や世界観がみえてくるでしょう。そこには、自分だけの本当に楽しい人生があります。

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