なにか「やりたいこと」を思いついたとき、それはすべて今の自分が実行可能なことです。できると感じているからこそ「これやってみようかしら」「やってみたいかも」と考えて、思いついているのです。ですから、思いついたらあとは実行に移すだけ、というのが本来の自分がすべきことになります。
しかし、そうしたいことはわかっていても自分の意識は、それが不可能である適当な理由をくっつけて、本当に不可能であるかのようにしてしまいます。「時間がない」「お金がない」という言い訳は、本当にそうであるというよりも、できないことにしてしまう意識的な言葉にすぎないことが多いのです。本当に「やりたいこと」なら言い訳よりも、「時間」も「お金」もなんとかしようとするのが先でしょう。
「やりたいこと」があるのに「やらない」を選択した場合、表面上は選択したというよりも、単にスルーしたと感じているかもしれません。しかし、それは立派な選択であって、それが後々まで影響を及ぼすのは、ほかの選択をした場合と変わりません。特に「やらない」ことを選択した場合は、脳内に電気が溜まって、思わぬストレス刺激になってしまいます。思考は、神経の電気によって起こるものなので、それが実行されないといつまでも電気刺激がぐるぐると頭のなかを駆け巡ってしまうのです。いつもぐるぐると同じことを考えてしまうクセになっているのは、普段から「やらない」ことが多いせいかもしれません。
ですから、「やりたいこと」があるなら、すぐにでも実行するための行動に移してみましょう。アイデアだけで終わらせず、ちょっと調べてみたり、準備に動いたりしてみましょう。意識的な「無理」を言い訳にせずに、実際に行動を起こしてみると、思わぬ突破口がみつかります。自分のなかに湧いてくるアイデアは、すでに実行可能なものだから、あとはその脳内電気を外に放出するだけなのです。
思い立ったら、すぐに動いてみると自信もあとからついてきます。
陰陽五行による解説
「やりたいこと」は「思いのエネルギー」そのものなので、陰陽五行では「木」に象徴されます。また「思いついた」ときに、脳内を駆け巡る「電気」も「木」に象徴されます。「木」とは、縦(横)に伸びて「どーん」と当たる勢いを持つエネルギーを象徴するので、あの「稲妻」である「電気」はまさに「木」の象徴なのです。
「木」はそれだけ強いエネルギーを持っています。人間の行動が頭で「思いついた」ことからはじまることを考えてみても、「木」の強さがわかります。人間の「思い」のパワーで、科学技術は進歩し、世界を望む形に作り替えてきたのですから。「思い」を実行するということは「木」から「土」に向かう「木剋土(もっこくど)」のルートに従って進むことです。そこには「自分のことを認める」という「火の触媒」が入ってはじめて、思いを形にすることができるのです。
「やりたいこと」を思いつたのにそれを実行しないのは「木」を「木」のまま放っておくことです。「電気」は「明かり」や機械の「動力」として使われることで、「電気」としての役割を果たしますが、それが放置されていると危ないと感じてしまうのが普通です。ビリッときたら、こちらがやられてしまうかもしれません。「やりたいこと」を放置するのは、まさにこれと同じことです。むき出しの「電気」を放置しているような、高いエネルギーと危うさがあります。
ですから、思いついたら、そのアイデアをきちんと認めて、実行に移すことです。そうすることで、思わぬ事故を防ぐことができます。
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