許すことの極意

オラクルメッセージ

「許す」ということは、スピリチュアル的なメッセージで度々登場します。リーディングではたいてい「ケンカした相手を」とか「連絡をなかなか返さない彼を」許すという意味で読まれます。しかし、それだけでは何か足りないような気がしてしまうのです。

なにかに腹が立ったとき、ずっと怒り続けているのは、実はとても不思議な現象です。人間の感情は「電気信号」と「化学反応」で起こっています。人間は、神経が「電気」で反応して、そこから分泌される「化学物質(ホルモン)」によって、感情を感じています。「化学物質」には、実は個数(体内にある量)があるので、通常であれば「怒り」を感じたとしても、自然と「化学物質」が消費されて個数が減り、いつのまにかその感情から解放されていくものです。しかし、「許し」のメッセージが必要なときは、その感情がいつまで経っても収まらず、感情が頭のなかでグルグルと渦巻いていまうのです。

感情がグルグルするのは、神経の電気的な興奮によるものです。つまり、考えすぎるとイライラしてくるのと同じことです。ですから、この感情から解放されるには、まず、別のところに考えを移動させることがポイントになります。そのため、相手を「許す」という考えに切り替える、としたいところですが、実際には、相手のことを考えるという時点で、同じことを考えてしまっているので、結果としてこのグルグルから抜け出せないことになってしまいます。

ですから、まずは「自分を許す」と考えてみましょう。「許し」が必要なのは自分なのです。「イライラしている」自分、「つい余計なひとことを言ってしまった」自分、「心配事を抱える」自分、すべての自分を許して、受け入れていくことです。意識が自分のほうへ向くことで、感情のグルグルから抜け出して、腹が立っていた相手のことも「まぁいっかー」となんだかスルーできていることに気がつくでしょう。本当の「許し」は、まず自分を許すことからです。

『Angel Answers Oracle Cards』 by Radleigh Valentine

陰陽五行による解説

頭の神経の興奮で、感情がいつまで経っても収まらないという現象が起こります。「頭」「神経」そして、その元である「電気」、これらはいずれも陰陽五行では「木」に象徴されます。

「木」という「勢いを持ったエネルギー」なので、いつまで収まるところを知らないし、グルグル回転し続けるということです。対策としては、「木」には「火」のエネルギーを加えることで、「土」に近づける=落ち着くことができます。「火」とは「愛」です。ここでの「愛」は相手に対して、と考えてもいいのですが、実際には自分のほうへ向けていくとより効果があるということでした。なぜなら、あなたが感じている「木」はあくまであなたのものであって、相手の「木」ではないので、自分にとって「火」が必要であるということです。

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