現実世界で生きていると「これがわたし」ということを自分で勝手に決めています。本当はいろんな要素を持っているのに、そのなかでどれかひとつに絞って「コレがわたし」と勝手に決めてしまうのです。また、それは親に言われた「なかなかやる気が出ない子」「マイペースな子」「やろうと思えばできる子(=普段はできない)」などのひとことから、深くこびりついたものになっていたりします。
しかし、「やろうと思えばできる」と言われているわたしでも、自分の好きなことは最初から一生懸命できているし、そんなときには別に「やろう!」となんて思ってもいないので、実はその思い込まされてきた「自分」は偽りの自分だったことに気がついたりするんです。
あなたが信じている自分は、本当に自分ですか?あなたがこだわっている常識やなにかの価値観、それをなくせば自分ではなくなると思っているものも、もしかすると他人から植え付けられたものかもしれません。本当の自分は、ただここを楽しみたいだけ。なにかに迷ったら「これは自分?」と聞いてみましょう。本当の自分の答えは、すでに決まっているはずです。
『Crytstal Angel Oracle Cards』 by Dreen Virtue
陰陽五行による解説
わたしが現実世界を生きていくことは、あらゆる可能性のなかから、ひとつに絞って生きていくということです。これは陰陽五行では「木」から「土」に進んで行く「相剋ルート」と重なります。このルートは、ある意味で「落ちる」と表現されますが、いったん自分を無くして「枠」にハマることが必要になるということを表しています。
そして、落ちた先にあるのが「土」の世界であり、これは「枠」です。「枠」にハマるためには、上から与えられたルールや常識に縛られていくことになるので、自分ではないものを押し付けられて、いつのまにか、それを「自分」だと思い込んでいくのです。
しかし、本来のわたしは無限の可能性をもっているはずです。「土」の世界から抜け出して、本当の自分に出会っていくためには、実はこのわたしだと思っているものはわたしではない、もっと無限の可能性秘めている存在だということを自覚することからはじまります。
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