憧れのあの人の、すべてを自分に取り入れなくてもいい。憧れのあの人だから、自分なんかよりもずっと優れていて、ずっとすばらしい考えの持ち主で、なんでもできちゃうすごい人なんだって思ってしまいます。そのため、最初からすべてを取り入れようとすると、とてつもなく難しく感じてしまうんです。けれども、もとは同じ人間です。「アイドルはう○こしない」なんてことはなくて、生きているんだから、食事はするし、排泄だって当然します。赤ちゃんの頃は、わたしと同じで、それすら自分だけではできなかったのが普通です。
もとは同じ人間だということに気がついて、今の自分にもできることだけ、少しずつマネして取り入れてみましょう。そうすると、簡単そうに見えたことが、思ったよりも難しくて、憧れのあの人がさらりとやっていることの凄さがさらにわかってきます。そして、今の自分に必要なこと、今の自分がやるべきことがはっきりとみえてくるようになるのです。
すべてをマネしようとするのではなく、おいしいとこだけパクっちゃう。そうすれば、憧れの人の要素をいいとこどりして、かつ自分らしいものが出来上がっていきます。そこに、コピーではない、本当のあなたらしさが生まれてくるのです。
『DIVINE ANIMALS ORACLE』 By Stacey Demarco
陰陽五行による解説
「すべてをマネする」ことは、「枠」的なものにハマることです。これは、陰陽五行では「土」に象徴される考え方になります。しかし、この「枠」はあくまでも本人の立ち位置であって、完璧にマネすることはできないし、マネできたとしても、コピーにすぎないので、おもしろいものにはなりません。
一方で、「おいしいとこだけパクっちゃう」と考えることは、自分がおもしろいと感じたところをマネすることです。すべてではなく、要らないところを削って、自分に必要なところだけになっているので、これは「すべて」の「土」に対して、「本質」の「水」に象徴されます。自分がいいと思う「本質」を取り入れていくのだから、これは自分の「アイデンティティ」を育てていくことにつながります。。そうして、本当の自分らしさが発揮できるようになっていくのです。
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