占いをしていると「どうなりますか?」と聞かれることがあります。でも、「どうなりますか」よりも先に「自分がどうなりたいか」ということがあります。人生は選択の連続であり、選択のたびに未来を自分で選びとっていることになります。今、こうしている瞬間にも、あなたはこの文章を読むことを選択していて、この文章を読まなかったあなたとは別のあなたになっているということです。
この時点で、自分は「この文章を読む」と決めて動いていることがわかります。そして、この文章を読むことでなにかを得て、どうなっていきたいのかというのが自分のなかにあるはずなのです。この文章を読むか読まないかで「どうなりますか?」ということは考えもしないでしょう。しかし、「やるか、やらないか」には必ず分岐があるので、細かいことを考えれば「どうなりますか?」なのです。
ですから、「どうなりますか?」よりも、まずは「どうなりたいのか」をみつめてみましょう。自分が「どうなりたいか」がわかると「どうしたいか」がわかります。占いとは「どうなるか」ということではなく、「どうなりたい」から、今「どうするか」を見極めるためのツールだと思っています。
『GODDESS POWER ORACLE』 By Colette Baron-Reid
陰陽五行による解説
「生きること」は、結局「今を生きる」ことでしかありません。「どうなりますか?」という質問を投げたとき、自分の人生を何かの流れに任せてしまって、自動的に進んでいくものにしてしまっています。そこには自分がないのです。しかし、生きることは「自分」が必ずいるわけで、そもそも質問として破綻していることがわかります。陰陽五行でいえば「どうなりますか?」は自分の「思い」だけがふわふわしている状態で「木」です。「占い」とは、現状から未来を読み解くツールであって、本来は「土」的なツールです。つまり、あくまで「今」を基準に「未来」もみるということです。
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