人生の目的は？

『この人生の目的はなにか？』と聞かれたら「自分が楽しむこと」と答えます。わたしはずいぶん長いあいだひとのためを思って生きてきて、しかし、それでは誰も幸せにならなかった。中学生の文集に、将来の夢として「人の役に立つこと」としか書けなかったことを今でも思い出します。「人の役に立つこと」をするのは、あくまで結果であって、まずは自分が楽しむこと、この自分の人生を楽しむことが先なのです。

「人生の目的」というと、ひとによって様々な解釈があると思います。それはそれで、それぞれがいろんな思いをもっていていいと思います。けれども、自分のなかのもの、細胞、精神、高次の存在など、すべてが「うん、そうだね！」って言ってくれるのは、やっぱり「自分が楽しんでいるとき」だと思うのです。「楽しい」ってそういうことだと思います。

わたしには「人の役に立つのが楽しい」って思う時期もありました。でも、それもあくまで結果です。そこに至るまでのなにかが、自分にとって楽しいからそう感じているはずなのです。「楽しい」の抽象度を落として、より具体的に絞り込んでいったとき、本当の自分にとっての楽しいがわかってきます。

わたしは「人の役に立つ」ことを楽しいと思っているし、今こうして文章を書いて喜んでいただけるのは、あの中学生のころの、夢が叶ったと言えるでしょう。でも、それもあくまで結果です。わたしは楽しいことをやっているから、すべてが楽しいと思えるんです。

『Green Witch Oracle』 By Cheralyn Darcey

陰陽五行による解説

今回は、この体のすべてが「同じ方向に向かう」ということを書いてみました。「人生の目的」という概念は正直あまり好きではないのですが、もし一言で言い表すとしたら、「楽しむこと」と言えると思っています。なぜなら、こう言ったとき、自分の内側から反発するものがなにもないことに気がつくからです。「いや、もって真面目にしないと」とか「常識」とか「現実」とか言ってくるのは、自分の声ではありませんね。すべての自分が「楽しい」ということに対しては抵抗しないことが感じられるんです。わたしの「すべて」がまとまることができるのが「自分が楽しむこと」というキーワードだと思います。そして、これはあたたかく、陰陽五行では「火の触媒」にあたるものです。