街中を歩いていると、すれ違っただけのひとの服装とか立ち居振舞いとかを、勝手に採点している自分に気がつきました。「あの人は~だから、中の上」「この人は、ここさえ直せばいいのになー」って、知らないうちに、知らないひとに、ダメ出しをして採点してしまっている。声に出したり、表現したりするわけじゃないから、なんでもないような顔をしているけれど、実際には、まぁ、相当気持ちの悪いことをやっちまってるわけです。そりゃあ、友達もできないわなー(笑)
でも、それで本当に恐ろしいところは、その採点は、実は自分に向けられたものであるってこと。いくらひとのダメ出し、採点をしても、それは自分への特大ブーメランになっている。ひとのファッションを笑ったとき、「じゃあ、自分は?」ってどこかで思って、言葉にならなくても「ダサいTシャツ」とか「薄い靴下」とか、さっきまでなんとも思っていなかった自分の部分が気になってきたりします。「ひとにバカというひとがバカだ」と言ったりしますが、まさにそれと同じで、採点しているわたしのほうが、もはや採点にも値しないひとに成り下がっていたりするんです。
ひとのことわ、とやかく言わなくていいんです。それぞれにはそれぞれの人生があって、みんな一生懸命生きている。それを採点したり批判したりする権利なんて、どこのだれにもないのですから。わたしはわたしらしく、あなたはあなたらしく。それだけで世界は楽しくなっていく。
『Green Witch Oracle』 By Cheralyn Darcey
陰陽五行による解説
人のことを評価してしまうのは、自分の「常識」でものごとを測ろうとするからです。自分の「常識」とは陰陽五行では「土」に象徴されます。「土」は「枠」のことであって、自分の「枠」から出ないで人のことを判断するから、それは相当に気持ちの悪いことをしているというわけです。そして、この「枠」のなかにいるといつまでも自分の成長はありません。そのため、成長していくためには、ちゃんと相手の個性を認めるということがポイントになってきます。みんな違ってみんないいという精神が「土」の「枠」から抜け出すための重要な考え方になるのです。
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