人間が自分の感覚を感じるためには、赤ちゃんのころに、養育者による同調が必要だそうです。赤ちゃんがお腹をすかせたときにそれを感じ取ってもらって、お乳をもらう。また、おしめを汚したからと泣いて、それを取り替えてもらうことでスッキリする。そういったことの繰り返しが、自分の感覚を感じるために必要であって、適切な同調が得られないと、自分の感覚がわからないということになります。
自分の感覚だから、最初から感じていると思ってしまうけれど、実は周囲からのフィードバックではじめて理解できるわけです。ですから、そのフィードバックが得られないと、いつまでもただの不快感だけ、その解決策がわからないとなります。
そして、自分のことはわからないけど、なんとかそのカケラを感じようとするから、他の人に同調させて、自分を感じようとします。それが、わたしの整体の技術のベースにあるって考えると、なんだか切ない気もしてきます。
でも、これはこれで、わたしには必要なことでした。そうやって他人を感じられるから、わたしの技が成り立つわけで。人生がすべてつながる感覚は幸せです。
『THE STARSEED ORACLE』 by Rebecca Campbell & Danielle Noel
陰陽五行による解説
「同調してもらう」ことは「愛」を受けることで、これは陰陽五行の「火」にあたります。「火」は「土」を生みだすという関係に戻れば、「火」があるから「土」である「肉体」や「自分の感覚」が成り立つということでつながります。逆にいえば、「火」がなければ常にそれを求めなければ「土」を保つことができない、すなわち、自分を保つために「共感」「同調」というパワーを使う必要があるというわけです。
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