「へんなこだわりをすてる」と思ってみると「へんなこだわり」があったことに気がつきます。自分のなかでは「別にへんなこだわりなんてないし」と思っていても、誰にでも、なにかしらのこだわりはあるものです。
「へんなこだわりをすてる」と思ってみたとき、具体的ななにかが浮かんでこなくても、フーッと息を吐き出すと、なにかが手放されて、ちょっと軽くなったりするんです。
わたしの場合は「不機嫌でいること」にこだわりがありました。「不機嫌でいること」は、嫉妬されるのを防げるし、常にがんばっている自分というのを演出できます。「へんなこだわりをすてる」と思ったとき、さっきまで重苦しさが、自分のこだわりで作り出されたものだって気がつきます。
わたしが大切にしている「こだわり」も、実はいつでも捨てていい「へんなこだわり」なのかもしれません。ちょっとすてると思ってみると、本当にへんだったことに気がつきます。
『WATER TEMPLE ORACLE』 by Suzy Cherub
陰陽五行による解説
「こだわり」は「動けなくなっている」ことなので、陰陽五行では「金」に象徴されます。「金」は「土」とのあいだに「土生金」の関係があり、「土」によって「金」が育ちます。「土」は「人間」や自分という「枠」の象徴です。つまり、自分を意識すればするほど「土」という「枠」を作って、それが「こだわり」に姿をかえ、身動きが取れないようになっていったりするのです。
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