わたしの家ではいろんな細かいルールがあって、いま思うと「たいへんだったなー」って、懐かしく思い出されます。
例えば、洗濯ものを干すときには、シャツは必ず「西向き」でした。洗濯ネットから取り出した洗いたてのシャツは、手のひらサイズにいったんたたんでバンバンと叩いてシワを伸ばします。そして、ハンガーに、向きを揃えてかけていきます。シャツは「西向き」に干す(エリが西側になければならない)というルールがあるから、ハンガーにかけるときから向きを考えておく必要があったんです。
……いや、めんどくさいよっ！
うちには、そんなルールが山ほどあって、それに従うのがいいことだって思っていたけど、こうやって書いてみてもやっぱりめんどくさい。そして、そんな手間をいっぱいかけるから、いつも時間がなかったなぁー。
心に余裕を持つためには、柔軟であることも大切です。ルールや常識から解き放たれて「どっちでもいい」と思えたときに、軽く、その時々で、自分にとっての最適解をちゃんとつかみとっていくことができるんです。意識で制御しなくても、心はそんなすばらしい選択能力を持っています。
『THE DRAGON RIDERS ORACLE』by Christine Arana Fader
陰陽五行による解説
「柔軟であること」は陰陽五行では「木」に象徴されます。一方で「ルール」や「常識」に縛られるのは「土」に象徴されます。「木」はさまざまな可能性に開かれた「自由」の象徴にもあり、自分の「思い」を反映させていくことができるものです。対して「土」は「決まり切ったルール」なので、その自由度が制限されて余裕のない状態になっているともいえます。
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