いろんなところで嫉妬されて、潰されてきたひとに限って「え、わたしにはなにもないのに?」とおっしゃられます。なぜなら、自分の力を発揮できなくて苦しい思いをしているはずで、そんなわたしがなにかをもっているわけがないと思うからです。力を発揮できないわたしに嫉妬するとは、何事か、と。
しかし、人間には一言も話さなくても、相手の能力を感知するという機能があります。科学的にはミラーニューロンというはたらきで、意識した相手の脳をリアルに真似するのです。つまり、相手と目が合う瞬間、その一瞬で、お互いがお互いのなかに投影されて、考えなくてもつながっているわけです。そのため、隠し持った才能とか、可能性とか、そういったものも透けてしまう。ですから、その部分に嫉妬されて、また潰されて、動けない状態にされていってしまうのです。
「わたしにはなにもない。」と思うときこそ、その現実を疑ってみるチャンスです。潰されてきたから「なにもない」、また「なにもない」と思わされて動けなくされてきたとしたら?わたしが本来の力を発揮したとき、どんな可能性が広がっているだろう?
『AVATAR ORACLE』 by Nari Anastasia
陰陽五行による解説
陰陽五行における「水」のカラーは「黒」ですが、「黒」はなにもないようにみえて、実はあるということを表す色になっています。つまり、「なにもない」と思うこと自体が「水」の要素であり、そこから力を発揮されていくことになります。
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