ポジティブな変化の前にこそ、大きな揺さぶりがやってきたりします。それは漏斗に詰まった豆粒の、通りをよくするために、横からトントンと叩いてあげるようなもの。今まで滞っているのが当たり前の状態だったから、そこにやってきた横からのトントンは、大きな揺さぶりだと感じてしまうし、ドッと通っていく流れにもびっくりしてしまいます。
人間は変化していくことが生きていくことだから、変化をやめてしまったら終わりです。そこで、時々、横からのトントンが必要になるわけです。しかし、意識では変化は恐ろしいものだし、ホメオスタシス(恒常性)がはたらくから、それに抵抗したくなってしまいます。本当は、やってきたトントンの変化のための揺さぶりを、受け入れていくだけでいいのに。
変化のための揺さぶりは、意識ではツラく感じたり、とても理不尽だと考えてしまったりします。しかし、それはわたしのためにあることで、それがあるから次の展開へとつながっていきます。これからの展開が楽しみなのは、ちゃんと変化が待ち受けているから。目の前の良し悪しだけで判断しないで、本質的を見抜くことができれば、ツラくなる必要もなにもないことがわかります。ただただ、変化を受け入れるだけでいいのです。
『Water Alchemy Oracle』 by Alexandra Wenman
陰陽五行による解説
「変化のための揺さぶり」は、陰陽五行では「金」に象徴されます。「金」は、これまでの「土」から抜け出すためのきっかけになるもので、外からもたらされると説明されます。そして、そのたいていは、今までのやり方でうまくいかなくなったり、ツラい、厳しいと感じるものになります。なぜなら、今までがぬるま湯パターンになっているから。そのため、大きな、ポジティブな変化の前には、それを受け入れ、次の展開を楽しみにしていくほうがうまくいくわけです。
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