わたしが意識しているわたしは、本当にわたしなのでしょうか?
社会生活のなかで、まわりのひとたちと関わるためには、どこかで「わたし」というものをある程度定義しておく必要があります。「わたし」は「こういう人間」というのがあってはじめて、ここにいることが認識できて、自分として表現することができたりするわけです。しかし、その「わたし」には、周囲からの期待だったり、周囲の勘違いや思い込み、または決めつけなどが多分に含まれているはずです。つまり、純粋な「わたし」に、本当は必要のないものを、たくさん肉付けされたものを「わたし」であると、自分でも勘違いしていることがあるのです。
ですから、ときには自分の在り方や考え方を振り返って「これって本当にわたし?」と問い直してみることが必要かもしれません。思っているよりも周囲からの影響を受けているわたしは、純粋なわたしをすぐに見失ってしまうんです。
「わたし」は「わたし」。「わたし」が思うような「わたし」でいることが、「わたし」の人生を生きることです。
『Magical Spirit Oracle』 by Alexis Rakun
陰陽五行による解説
周囲からの期待などを背負った「わたし」は、陰陽五行では「土」に象徴されます。「土」は「枠」であり、「こういうもの」と勝手に作られている世界観でもあります。しかし、人間は多面的な生き物であって、それだけで簡単に表現されるものではないはずです。そのため、そこに対して疑ってみたり、本当の「わたし」をみようとすることで、自分の「枠」から抜け出して、本当の(多面的な)自分として生きることができる、というわけです。
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