「なんとなくやる気がでない」と「やりたいことがわからない」は、同じような臨床症状になることが多いです。まぁ、考えてみれば、たしかに「やりたいことがはっきりしている」から「やる気がでる」わけで、ちゃんと関連があることがわかります。
こういう方の身体の症状としては、いずれの場合も、内側に冷えのようなものを感じることが共通しています。本人に自覚があるか、ないかに関わらず、表面はあたたかくても、その奥に熱を感じない。手を当ててみるとあたたかいのに、その奥を感じようとすると「ぶるっ」と冷たい(?)感覚が伝わってきたりするんです。また、たいてい肌は白く、血色が悪いようにみえることも多いです(ただし、内熱状態だと逆に赤らむこともあります)。
こういう状態の対策は、まず、熱を加えること。マッサージや整体もいいでしょうし、温泉も、また普通にお風呂にしっかり浸かるっていうだけでも効果があります。運動するでもかまいません。ポイントは、内側までちゃんと熱を加えて、それが外に発散されることです。つまり、「やる気」だとか「やりたいこと」というもの自体が、熱の発散によるものであって、それが周囲に伝わっていくのが、行動するということなのです。
だから、内側の熱はとっても大切です。「やる気のなさ」は、メンタルの問題と思っていても、実際には、肉体的な熱量の不足で、そうなっていることもあるのです。
『Mystic Martian Oracle』 by Lisa Porter
陰陽五行による解説
「内なる炎」というタイトルのとおり、今回は「火」をテーマに書いてみました。ただし、ここで大切なのは、一般的にメンタルの問題と思われていることが、肉体のことと表裏一体であり、逆に、肉体からメンタルへの影響も考慮しなければならないということです。体を温めるだけでも、血流を良くするだけでも、実は、メンタル的によい影響があったりするのです。これは「木」と「土」の陰陽の関係にあてはまります。この視点の変更こそ、陰陽五行最大の魅力であるともいえます。

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