中学校の国語の授業で、いわゆる「みつを」のような短い詩を書く時間がありました。当時のわたしは「みつを」の本も読んだことがあったし、そういう名言みたいなものも好きだったので、だいたいどういう作品を作ればいいか、自分のなかにイメージが浮かんでいました。筆ペンで書いた短い文字に、絵葉書みたいな絵を添える、なるほど。それで、わたしは、遊びで「芋」と書いて、横に「サツマイモ」の絵を添えたものをさらりと書いて置いていました。
すると、前の友達が振り返って、それをみて「うわー、いいなぁ!ちょっと参考にさせて!」と持っていきました。そこに、先生が通りがかって「お、いいの書いてるじゃん!すばらしいね!」とすごい勢いで、その友達を褒めはじめました。わたしは「いや、それ、僕の作品です。」と訂正しに行きました。すると、先生の態度は打って変わって「あ、そう」と、サラリと去っていきました。そのときは「あれ?」という違和感しか感じなかったのですが、あれこそ、ひとによって態度が変わる典型であり、早くもそれでツラい経験をさせられた瞬間だったのです。
他人の評価なんて、そんないいかげんなものです。同じ作品であっても、誰が作ったかによって評価は変わります。いつ世の中に出ていくかによって評価は変わります。だからこそ、自分だけは、自分の作品を、自分を信じておくことが大切です。自分が自分を信じて疑わないからこそ、それを形にしていくことができるんです。
『The Secret Language of Light Oracle』 by Denise Jarvie
陰陽五行による解説
「自分を信じること」は「火」の触媒に象徴されます。「火」は誰かに「認められる」として、外部からやってくるものでもありますが、究極的には「自分で自分を愛する」=「ハイヤーセルフ」からの「愛」として作用します。そのため、自分で自分を信じることは、その基本になるわけです。

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