まわりのひとと比べてしまうのは、同じ種類の人間だと思っているから。でも実際には、同じ種類の人間なんてまったく存在しなくて、自分は自分、わたしはわたしでしかないんです。まわりのひととわたしのあいだには「りんご」と「メロン」とか「みかん」とか、そんな果物というくらいの共通点しかないんです。ですから、同じ「りんご」を比べて、どっちがいいなんて、そんな判断ができるような比較対象にはならないわけです。
なぜなら、わたしたちの背景の多様性は、そのくらい多種多様だから。育った環境も違えば、親も違う、もちろん遺伝子も違う。考えてみれば、まったく同じ価値観や考え方を持っていることなんてありえないわけで、それを比べたり、強制したりすること自体がとってもナンセンスだということがわかります。人間のバリエーションって、想像以上に無限なのです。
だから、わたしはわたしの道をゆけばいい。誰とも違う道を、わたしがわたしの思うままに進めばいいんです。誰かの真似をすることも、誰かの助言を得ることも、本当は必要ないのかもしれません。わたしには、わたしだけが知っている未来があるから。誰かと同じ方向なんてないんです。
『Great Eastern Oracle』 by Rassouli
陰陽五行による解説
陰陽五行では、人生をかけて目指すべきところを「水」と定義していますが、わたしの「思い」というのは、実は「水」から「木」という流れで発生しています。そのため、自分の「思い」=「木」に従うことが、「水」=「魂」の意図を汲み取ることにつながっているということでもあります。そして、それは誰とも違う、ユニークなもののはずなのです。

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