タロット、オラクルカード、ルノルマンカード。
どれも「カード占い」と呼ばれるものですが、実際に触ってみると、かなり感触が違います。
なかでもルノルマンを使っていて私が感じるのは、
妙に現実的だな
ということです。
神秘的ではない、という意味ではありません。
ただ、ふわっとした精神世界だけで終わらず、かなり日常に近いところを見ているように感じるのです。
描かれているものが、とても身近
ルノルマンカードは36枚あります。
そこに描かれているのは、騎士、家、木、雲、蛇、棺、花束、鎌、鳥、犬、指輪、手紙……。
こうして並べてみると、かなり具体的です。
壮大な神話の世界というより、私たちの生活のすぐ近くにありそうなものがたくさん登場します。
そのため、視点がどうしても基本的に、現実的なのです。
だからなのか、ルノルマンを見ていると、
「人生って、結局こういうものの組み合わせなのかもしれない」
と思うことがあります。
人と出会う。
連絡が来る。
仕事をする。
何かが終わる。
何かが始まる。
嬉しいことが起きたり、少し面倒なことが起きたりする。
人生をものすごく遠くから眺めるのではなく、今ここで起きていることに近い。
それが、私が感じているルノルマンの面白さです。
「あなたの運命はこうです」だけではない
占いというと、
「未来に何が起こるのか」
を知るものだと思われることがあります。
もちろん、それを知りたくて占いを受ける方もいらっしゃいます。
でも私は、未来だけを見ることが占いだとは思っていません。
むしろ、
「今、自分の周りで何が起きているんだろう?」
と考えることにも、占いは使えると思っています。
人間は、自分のことになると意外とわからなくなります。
他人のことなら、
「それ、無理してない?」
と言えるのに、自分では気づかない。
どう考えても疲れているのに、
「まだ大丈夫」
と思っていたりする。
逆に、状況はそれほど悪くないのに、不安になって全部が悪く見えてしまうこともあります。
そんなとき、カードという「自分ではないもの」を間に置くと、不思議と状況を少し離れたところから見ることができます。
私は、そこにもカード占いの意味があると思っています。
占いは「現実から離れるもの」とは限らない
スピリチュアルなものが苦手な方の中には、
「占いって、現実逃避じゃないの?」
と思う方もいるかもしれません。
実際、使い方によってはそうなることもあるでしょう。
でも、私はむしろ逆の使い方ができると思っています。
自分が何を怖がっているのか。
何を期待しているのか。
何が起きていて、何を見落としているのか。
そこを確認して、現実に戻ってくる。
ルノルマンを使っていると、特にその感覚があります。
未来を見るために、今を見る
未来は気になります。
私だって気になります。
でも、未来だけを一生懸命見ようとしていると、目の前にあるものを見落としてしまうことがあります。
今どこにいるのか。
誰がいるのか。
何が起きているのか。
そして、自分はそれをどう感じているのか。
そこが見えてくると、その先について考えることもできます。
だから私は、ルノルマンカードを単なる「未来予測の道具」としてだけ見るのは、少しもったいないと思っています。
36枚という小さな世界を眺めながら、現実の自分の世界をもう一度眺めてみる。
ルノルマンカードには、そんな面白さがあるのではないでしょうか。


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