オラクルカードには、さまざまなものが描かれています。
天使、動物、植物、月、星、クリスタル。
人物が描かれていることもあれば、色そのものがテーマになっているカードもあります。
カードに書かれたメッセージを読むだけでも、もちろんオラクルカードは使えます。
でも、たくさんのカードを見ていると、
「なぜ、このカードには蝶が描かれているんだろう?」
「なぜ、この人物は赤い服を着ているんだろう?」
「この月には、何か意味があるんだろうか?」
と、絵の中にあるものが気になってきます。
そこから「象徴」を知っていくと、オラクルカードはさらにおもしろくなります。
オラクルカードにおける「象徴」とは?
象徴とは、目に見えるものを通して、その奥にある意味や概念を表現するものです。
たとえば、蝶。
蝶は、幼虫から蛹になり、やがて羽を持って飛び立ちます。
その姿から、変化、変容、成長などを象徴するものとして扱われることがあります。
月なら、無意識や感情、周期。
太陽なら、生命力や明るさ。
こうした象徴について知っていると、カードに書かれた文章だけではなく、絵柄からもメッセージを考えられるようになります。
ただし、オラクルカードの場合は、ここでもうひとつ大切なことがあります。
それが、そのデッキでは、その象徴をどう扱っているのかということです。
同じ象徴でも、デッキによって意味は変わる
私はたくさんのオラクルカードを見ていますが、同じものが描かれていても、デッキによって表現はかなり違います。
たとえば「狼」。
あるデッキでは、本能や野性を表しているかもしれません。
別のデッキでは、仲間や家族とのつながりが強調されているかもしれない。
さらに別の作者なら、神話や伝承から狼を取り上げていることもあります。
だから、
「狼=○○」
とひとつだけ覚えてしまうと、かえってカードを読みづらくなることがあります。
一般的な象徴の意味を知ることは大切です。
でも、それと同時に、
「この作者は、なぜここに狼を描いたのか?」
を見る。
私は、オラクルカードでは特にこれが大切だと思っています。
天使の象徴
オラクルカードでは、天使は非常によく登場します。
守護、導き、愛、希望などのイメージと結びつけて描かれることが多い存在です。
ただ、「天使のカード」といっても全部同じではありません。
大天使を扱うもの。
守護天使を扱うもの。
西洋絵画の天使を使うもの。
現代的な人物として天使を描くもの。
同じ天使でも、作者がどんな世界観で描いているかによって、カードから受け取る印象はかなり変わります。
動物の象徴
動物もオラクルカードではよく使われるモチーフです。
たとえば、
ライオン
力、勇気、生命力など。
狼
本能、仲間、野性など。
鳥
自由、精神、視点、メッセージなど。
蛇
変容、再生、知恵など。
蝶
変化、成長、変容など。
こうした基本的な意味を知ることもできますが、私は動物の場合、その生態について調べるのもおもしろいと思っています。
どこに住んでいるのか。
単独で行動するのか、群れで暮らすのか。
何を食べ、どうやって身を守るのか。
そういうことを知ると、
「だから、このカードにこの動物が選ばれているのか」
とつながることがあります。
植物・自然の象徴
花、木、森、海、山なども、多くのオラクルカードに登場します。
木
成長、生命、根、つながり。
花
開花、美しさ、成長。
森
未知、探索、内面。
海
感情、無意識、広がり。
山
目標、試練、到達。
ただし、「木=成長」と決めて終わるのではありません。
枯れた木なのか。
芽吹いたばかりなのか。
大きな木なのか。
一本だけなのか、森なのか。
同じ「木」でも、描かれ方によって受け取るものは変わります。
色の象徴
オラクルカードでは、色そのものが大きなメッセージになることがあります。
赤
情熱、行動、生命力。
青
冷静、精神性、静けさ。
黄
明るさ、意識、知性。
緑
自然、成長、調和。
紫
精神性、神秘、内面。
白
純粋さ、浄化、始まり。
黒
未知、深さ、無意識。
ただ、ここでも「赤だから情熱」と決める必要はありません。
カードを見たとき、
「なぜ今日は、この赤が気になったんだろう?」
と考えてみる。
そのカードのテーマや、ほかに描かれているものと合わせることで、色がひとつの手がかりになります。
月・太陽・星などの象徴
天体も、オラクルカードでは繰り返し登場します。
太陽
生命、活力、意識、明るさ。
月
感情、無意識、周期、直感。
星
希望、導き、理想。
特に月は、満月、新月、三日月など、どの状態で描かれているのかを見ることもできます。
ただ「月がある」だけではなく、その月がカードのなかでどんな役割を持っているのかを見る。
それだけでも、読み方はかなり変わります。
クリスタル・天然石の象徴
オラクルカードには、クリスタルや天然石が描かれることもあります。
水晶、アメシスト、ローズクォーツなど、石そのものがテーマになったデッキもあります。
石にはそれぞれ、歴史や文化、鉱物としての特徴、そして長いあいだ語られてきた象徴的な意味があります。
だから、石の名前だけで意味を覚えるのではなく、
「なぜ、このカードにこの石なのか」
まで考えてみるとおもしろくなります。
これは、天然石そのものを知ることともつながってきます。
作者を知ると、象徴がもっとわかる
私がオラクルカードを読むときに大切にしていることのひとつが、作者について知ることです。
オラクルカードには、タロットのように共通した構造があるわけではありません。
何枚にするのか。
何を描くのか。
どんな言葉を添えるのか。
それ自体を作者が決めています。
だからこそ、
「この作者は、何を伝えたくてこのカードを作ったんだろう?」
という視点が重要になります。
作者の作品を年代で追いかけていくと、作者自身の変化や進歩や、スピリチュアルそのものの大きな時代の流れもわかってくることがあります。
また、ガイドブックを読むことも、そのひとつです。
私は、ガイドブックを読むことと、直感で読むことは反対ではないと思っています。
作者が考えたことを知ったうえで、
「でも、私は今ここが気になる」
と感じる。
その両方があっていい。
むしろ、知識があるからこそ、自分がなぜそこに引っかかったのかを考えられることがあります。
「直感」と「決めつけ」は違う
「オラクルカードは直感で読めばいい」
と言われることがあります。
もちろん、直感は大切です。
でも、
「私はこう感じたから、絶対こういう意味」
となってしまうと、それは直感というより、自分の決めつけになってしまうことがあります。
だから私は、象徴について知ることを大切にしています。
一般的にはどんな意味を持つのか。
作者はどういう意図で使ったのか。
そのカードではどんな意味なのか。
それを知ったうえで、
「それでも、なぜ私は今ここが気になったんだろう?」
と考える。
そこから出てくるもののほうが、私はおもしろいと思っています。
象徴を知ると、違うデッキ同士もつながってくる
たくさんのオラクルカードを見ていると、まったく違うデッキに同じ象徴が登場することがあります。
天使のカードに月が描かれている。
動物のカードにも月が描かれている。
魔法をテーマにしたカードにも月が描かれている。
同じ「月」なのに、使われ方は少しずつ違う。
それを見比べるのも、オラクルカードのおもしろさです。
私は現在、500種類以上のカードを所蔵しています。
これだけ見ていると、
「このカードだけの意味」
だけではなく、
「同じ象徴が、別のデッキではどう表現されているんだろう?」
という見方をするようになりました。
そして、その違いを実際のカードを通して紹介しているのが、別館の「オラクルカードミュージアム」です。
天使、動物、植物、色、月、クリスタル。
気になる象徴があれば、それを手がかりにカードを探してみてください。
同じものを扱っていても、驚くほど違う世界が見つかると思います。


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