小さい頃から意識的に自分をコントロールすることがいいことであって、意識できないことは悪いことのような感覚がありました。自分で自分を律することができるのが、賢いことであり、それができないのは悪いこと、能力が低いことだと思っていたんです。
だから、これだけ「無意識」って書いているのに、未だに「無意識に」って言ったとき、あとに続くのは「やらかしてしまった」「やってしまった」という感じになります。
おー、やっとるねぇ!
結局、それは「無意識」のはずのものを、意識的な判断で良し悪しを決めつけて、ここでは悪いものであると決め込んでいるんです。無意識の世界なら、良いも悪いもないわけですから。
だけど、それも無意識。だから、それがいけないとか、ダメなことってわけでもありません。そう、ここで意識的な判断をすることさえも、無意識のなせる業。やっぱりいつも無意識ははたらいていて、ちゃんと導いてくれている。
ここにもちゃんと無意識があるってことに気がつくと、白黒つけなきゃいけなかった世界が、なんでもありな無限の可能性へと広がってゆく。
『Messages from the Ancestors Oracle Cards』 by Steven D. Farmer
陰陽五行による解説
なにかをするという「思い」が「現実」になっていくとき、そのうしろには必ず「無意識」がはたらいています。これを陰陽五行では「木」から「土」に向かうあいだに「火」の触媒がはたらくと表現します。
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