まわりの状況はどんどん変化していきます。情報化社会のせいもあって、もはや想像もできないくらい早い速度で世界は変化しています。昨日まで流行っていたことが、今日はもう時代遅れといわれるような感覚すらあります。
この流行の流れを把握しておくことは大切です。周囲の状況把握はサバイバルの基本ですから。しかし、まわりの状況に気を取られすぎると、今度は自分の足元が危うくなってしまいます。あっちのほうが楽しそうだからと足元を確認せずに近づいていくと、あいだに大きな崖があったりするのです。
ですから、これだけまわりが激しく変化するときだからこそ、まわりに合わせて動くのではなく、自分の立ち位置をきちんと確定させておくことです。自分はいつもここに立っている、と足元の地面を感じてみましょう。季節の移ろいも、自分がここにいて四季を知っているから理解できます。もし冬にしかここにいなかったら「寒い場所」だと思うし、夏にしかここにいなかったらやはり「暑い場所」だと認識してしまいます。
まわりに影響されすぎて自分がブレてしまうのは、まわりに合わせすぎているサインです。流行のアニメやドラマを追っかけすぎて「そういえば自分が好きなものって?」と思ってしまったら、自分の立ち位置を確認する必要があります。一度、自分の好きなものに戻って、腹の底から元気を回復してください。自分の好きなものに触れると「あ、これだった!」と立ち位置を確認することができます。
必要以上にまわりに影響されないためには、自分の足元をしっかりと確認しておくことがポイントです。
陰陽五行による解説
まわりの状況の変化は、実体のないものです。概念的なものなのです。ですから、人々の「思い」から生み出されたものであるとして、陰陽五行では「木」に象徴されます。「木」は「思いのエネルギー」の象徴であり、また「情報」も象徴します。情報化社会によって、流行の流れが爆発的に速くなったことは、この「木」のエネルギーの高さであることが理解できます。
一方、自分の足元を確認することは「土」に象徴されます。「土」はもともと五行の要素の「真ん中」を象徴し、自分の「立ち位置」の象徴です。十字五行と呼ばれる表現を用いると「土」を真ん中にして、それぞれの「方角」や「季節」を表すことができます。
まわりに影響されすぎて、フラフラと流されることを防ぐためには、自分の足元を確認すること、つまり、「木」の情報に流されないように、自分の「土」をしっかりと固めておくことがポイントになります。
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