「今とは違う状態に変わってしまいたい」「もっと別の人生があったはず」。自分の人生と真剣に向きえば、そんな思いが出てくることもあります。でも「変わりたい！」と思って読んだ自己啓発の本も、読んだ後はやる気に満ち満ちていたのに、３日もすれば何をすればいいのかわからなくなって、結局もとの自分に引き戻されるような感覚になります。
人間の意識のはたらきは不思議なもので「～しよう！」と意識することが、必ずしもいい結果をもたらすとは限りません。テスト勉強をするときに「いい点を取ろう！」と思っても、そもそもどこから勉強したらいいのかわからないし、勉強を始めようとしても必要以上に緊張してうまく力を発揮できなくなってしまうのです。では、本当にテストで“いい点”を取っているひとはどんな勉強をしているのか？彼らの動きを見ていると、想像とは違い一生懸命机にかじりついて勉強しているのではなく、先生の言うことをちゃんと聞いて、言われた宿題をきちんとやっているだけ。何なら、テスト前には余裕の表情で遊びに行ったりしています。つまり、彼らには「いい点を取れて当然」という感覚のなかにいて、「いい点を取らなきゃ！」という焦りや緊張感はないのです。
人生を「変えたい！」と思うときにも、これと同じことが起こります。「変わりたい」と思えば思うほど「変わらない」現実がやってきてしまって、「変わりたい」という自分に引き戻されていきます。人生を本当によい方向に変えていくひとにとっては「変わって当然」だし、周囲からみればミラクルでも本人には当たり前のことが起こっているだけになるのです。
本当に「変わりたい」なら、今までの自分から習慣を変えていくことです。新しいことをはじめてみることです。憧れのひとはどうやって過ごしているでしょうか。それを自分のなかに取り入れて、少しずつ生活のパターンを変えてみましょう。あ、ちょっと人生が変わる気配がしましたか？疑いなく、積み上げたものは、確実に人生を変えていきます。もはや「当然！」なのです。楽しみです！
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ありがたいことに、わたしの整体をご予約くださった方のなかには「予約した時点で変化があった」と気づかれる方がいらっしゃいます。そして、実際、整体を受けていくと本人では思いもよらない変化が起こります。転職されたり、仲間から離れたり、本人でも気がつかないうち囚われていた「枠」から解放されていくことがわかります。
これも整体はあくまできっかけですが、整体を受けるということ自体が、ご本人にとって「習慣」を変えていくことにつながっているのです。
陰陽五行による解説
「変わりたい」というのは自分の「思い」なので、陰陽五行では「木」に象徴されます。「木」は思いのエネルギーであり非常にパワーがありますが、あくまで「思い」であって「現実」からは反対方向に向かう傾向があります。つまり、思えば思うほど、妄想的になったり、地に足がつかないことになります。そのため「変わりたい」と思えば思うほど「変わらない」ということになるのです。（実際には「変わらない」という「思い」のほうを認めてしまっていることになっています。）
ですから、ここでは「変わりたい」という思いはともかく、「現実の習慣」を変えてみることを提案しています。「現実の習慣」は今の自分を表すものなので、陰陽五行では「土」に象徴されます。まさに「今の自分の立ち位置」の象徴です。そのため、この「現実の習慣」を変えていくことで、今囚われている「土」の枠から抜け出すことができ、本当に人生が変わっていく、ということになるのです。
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