すべてがつながる世界へ

オラクルメッセージ

「すべての出来事に意味がある」ということは、なにかに失敗したり、嫌な経験をするたびに教えられ、そのように学んできました。けれども、そうやって過去の失敗にあえて意味付けをしなければならないわたしは、すでにその過去の失敗から続く「失敗作」であって「ダメ人間」であるので、あの出来事に「意味がある」といわれても、結局のところ、わたしが「失敗作」であることを証明しているように思うことしかできませんでした。

テレビで有名人の下積み時代の苦労を聞いても、本で著者の苦労話を読んでも「それはあなたがうまくいってるからでしょ!」と過去を美談として語ることができることに、嫉妬のような、いらだちを感じていました。わたしには、うまくいっていることなんてひとつもないから、過去を振り返っても、ツラい苦労の積み重ねだけで、泥山のように崩れていくむなしい存在だと思っていたのです。

「過去」が美しくみえるのは、「今」の自分が輝いているから。目の前の現実に立ち向かい、「今」を生きるから、「過去」を美しいものとして、きれいに思い出すことができるのです。そして、そのときになってはじめて「すべての出来事には意味がある」と当時を振り返って、あのときのあの出来事が今につながっているということが理解できるのです。そして、「今」が楽しいから、それが「未来」にもつながって、自分の存在が大きく成長していくことを実感しながら生きることができるというわけです。

すべての基盤は「今」を生きることです。「今」をどれだけ心地よく過ごすことができるか、それだけがすべてです。あなたの「過去」も「未来」も「今」が決めていることです。「今」を生きると、すべてがつながって、すべてがうまくいくことが体感として理解できるようになります。あらゆるものはつながっていくのです。今日も、ありがとうございます!

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陰陽五行による解説

「今」を生きることは、陰陽五行では「土」につながっていること、と表現します。スピリチュアルでいうところの「グラウンディング」や「地に足をつける」ということとも一致するところです。

逆に「今」を生きることができないのは「木」の状態であって、「思い」のなかだけ、つまり自分の「思い込み」のなかで生きていると考えます。「過去」や「未来」というものは人間の概念のなかにしか存在しないので、それが「現在」でもツラい感覚としてよみがえってくるのは「木」に囚われていて、「土」の世界に入れていない、すなわち「現実」を生きることができていないということになるのです。

「土」は「今」の「自分の立ち位置」の象徴でもありますが、「つながり」の象徴でもあります。「土」の臓器である「胃」はすべてを溶かして、混ぜあい、とけあわせていきます。「今を生きる」ということは、このすべてと「とけあう」世界に入っていくことであり、そこでは「すべてがつながっていく」を実感しながら、生きることができるのです。

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