なんでも自由にできるときほど、その自由を否定したくなります。レールが引かれたところを進んでいくほうが、よっぽど楽な気がしてしまうのです。
なんでも選べるビュッフェに行ったとき「あ、これ好きだから!」と、いつも食べてる「シュウマイ」に手を伸ばします。それを、横で見ていた母親は「シュウマイなんてもったいない!ローストビーフのほうがいいじゃん!」とより高そうなものを選びます。もちろん、個人の自由だから選び方は人それぞれです。しかし、すでに「好きなもの」とか「高そうなもの」というレールを引いて、その上を走っていることに気づかなければ、本当の自分ではない、ほかのだれかにすり替わってしまうような感覚があるのです。
自由を感じて、自由のなかでやってみる。これが案外勇気のいることなのかもしれません。だからこそ「ヒャッホイ!」と叫んで、楽しみながらやってみる。自由って楽しむこと!自由にやっていいんです!
『THE ORACLE OF PORTALS』 by Tess Whitehurst
陰陽五行による解説
「レール」のうえを進んで行くことは、すでに「枠」の思考になっているので、陰陽五行では「土」の考え方になります。そこから抜け出すためには「水」に向かう必要がありますが、「水」の感情は「恐怖」であり、「恐い」と感じてしまいます。「水」は本来の自分でもありますが、そこでは今までの「常識」が通用しないので、「常識」だけで物事を測ろうとするひとにとっては「恐い」ものに見えるのです。
しかし、その「恐さ」を乗り越えた先に、本来の自分の姿、自分の魂の姿があります。自由の恐怖を自分のものにしたとき、本当に自分らしく生きていく楽しさがわかってくるのです。
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